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2010/05/04

市原新道~蛭ヶ岳~白馬尾根

丹沢の最高峰蛭ヶ岳へ登る最短ルート、『市原新道』と『白馬尾根』の名前を知ったのは、丹沢歩きを始めたばかりの頃でした。もちろんVルートであり、「熟練者しか歩けない」と言われているルートですから、その頃は「いつかこのルートで蛭に登ってみたいものだ」と思っていました。「そういうルートを歩けるようになったら、オレも一人前だ」と。

先日、早戸川林道の通行止めが解除されたというニュースを聞いた時、その事をフと思い出したわけです。

「よし、行こう!」 丹沢Vルート界のメジャールート(?)。ようやく今、歩く時がやってきたのだ! いざ行かん。一人前になるために!!

なんて・・・・

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5月1日

魚止橋に車を止めたのが7時半。橋のたもとの駐車スペースはもうすでにいっぱいです。みんな早いなァ。

雷平までは『山と高原地図』にも載っている、早戸大滝への正規の登山ルートです。(赤破線コースですが)

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木橋を2回渡ります。実は私、この木桟橋が大の苦手。以前、ヌルヌル木橋で死にそうな目に会ってから、トラウマになってしまっています。崩壊斜面のトラバースよりも10倍くらい怖い。でも、こんな激流を渡渉するわけにもいかず、我慢して渡ります。慎重に・・・。

途中で早戸大滝の方から引き返してきたという人とすれ違う。今日の早戸川は普段の2倍の水量があるから、危険だという。「止めたほうがいいよ」と言われたが、忠告にお礼を言って先へと進む。

雷平からは赤破線ルートと別れ、原小屋沢沿いに遡上する。左岸にマーキングが付いていたので、薄っすらとした踏み跡を追いながら進む。

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なんだか明るくて、気持ちの良い沢だ。ヒトリシズカがそこかしこで咲いている。

事前に調べた情報では、市原新道は雷滝の所から尾根に上がっていくらしい。とにかく滝の所までは、沢沿いに歩くのだ。

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2段の滝が現れた。これが雷滝か? 右岸側を観察するが、尾根に登れそうのもない。滝の上からか?と左岸側を巻き上がる。

この滝の上をしばらく登ると、左岸は崖になるので右岸に移らざるえなくなる。が・・・、渡れそうな場所が無い。たぶん、普段より水量が多いのだ。ジャブジャブ渡渉もいとわないが、渦巻く激流ではそれもできない。先程のおじさんの忠告を思い出す。

が・・・ここで引き返せない。ギリギリ岩から岩へと飛べそうな場所を見つける。距離を目測するが、本当にギリギリだ。深呼吸して、気持ちを落ち着かせ、意を決してジャンプ!

フ~~   なんとか成功。

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その少し上流に轟々と音を立てている滝が出現!こいつが雷滝だ!!

スゲー! 凄い迫力だ・・・。しばし見とれる。

さて・・・

市原新道の取り付きはどこだ。 滝の上に巻き上がる踏み跡は有る(うっすらだけど)。でも、これは沢登りのルートじゃないかなァ。市原新道の取り付きはこの下に有ったのかも。なんて考える。全く根拠の無い、ただのカンですが。(後で調べ見ると、滝の上へ巻き上がった所が取り付だったようです。)

斜面を観察しながら下流側へ降りるが、それらしきトレースは無い。やっぱり滝の上か・・・と思ったが、めんどくさくなって斜面をよじ登る。とにかく尾根に乗っかればいいのだ。こんな時、登りは気が楽だね。とにかく上へ上へと登れば、間違いないんだから。

しばらく登った所で、右手から上がってくるトレースを見つけた。これが市原新道だ。

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植林地の横を登っていく。はっきりとした踏み跡が付いている。しばらくは急登が続く。

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雷滝から1時間ちょっと。単調な急登を喘ぎながら登ると、こんな素敵な尾根歩きになる。美しい自然林の尾根。傾斜もそれほどきつくは無い。気持ち良いなあ~。

踏み跡はくっきりと付いているから、RFの必要も無い。緊張感も無く、のんびりと歩く。

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が・・・ここで緊張が走る。 ヤツだ! 熊だろ、この糞。乾き具合から見て、今日じゃなさそうだけど。この尾根をウロついているヤツがいるんだ。

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ヤセ尾根の通過も有るが、危険な場所は無い。

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山頂が近づいてくると、なだらかなブナの斜面。バイケイソウの新芽が瑞々しい。

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11時半。 山頂に到着です。

あ~。富士山が見える。気分爽快!

山頂のベンチは全て埋まるくらいの人がいます。ちょっとビックリする。この時間にこれだけ人がいるとは。大倉や東野から登ってきているとしたら、おそろしく早いペースだ。

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しばし休憩をした後、鬼ヶ岩へ向けて出発します。 丹沢最高峰の稜線は、早春の花キクザキイチゲの花盛り。山の上では、ようやく春が始まったようです。

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コイワザクラもチラホラと。

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鬼ヶ岩が見えてきました。

この稜線へ来る時には、いつもガスの日ばかりでしたから。こんな快晴の丹沢主脈を歩くのは始めてかも。

さて、鬼ヶ岩ノ頭から白馬尾根に入ります。

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東側の急斜面を適当に降りていくと、くっきりとしたトレースが現れました。

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しばらくは草原歩き。まだ草達は芽生える前だけれど、1ヶ月ほど後には素敵な緑の草原になる事でしょう。右手には丹沢三峰の山並み。とても眺めの良い場所です。

でも、気持ちの良い尾根歩きは1350m付近まで。そこから下は、植林の急斜面をひたすら降ります。

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鬼ヶ岩の頭から、約1時間。雷平に戻ってきました。

市原新道と白馬尾根。Vルートとは言えど、くっきりとトレースがついていますから、ほとんどRFの必要無し。とくに白馬尾根の下半分は、植林地の仕事道歩きです。その点、少し期待外れの感も有りますが、素敵な尾根で有ることは間違い無い。特に山頂直下の草原は、緑萌え出す5月末頃だったら最高に気持ちが良いだろうなァ。

さて・・・

念願だった、憧れの市原新道と白馬尾根を、無事歩く事ができました。これでオイラも一人前になれた・・・・・のか?

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コメント

shiroさん
市原新道ー蛭ヶ岳ー白馬尾根。ヤリマシタネ!
おめでとうございます。(拍手)
とに角これをやらねば先に進めないのです。(^^);
と云うことはこれで入口に立ったという事になりますか!(どうも生意気にスミマセン!)
早戸川の上流域はVコースが沢山あります。(12位)
これからジックリと踏破していってください。そして
時には私のコラボにも乗ってください。(^^)v

投稿: M-K | 2010/05/05 00:21

M-Kさん、こんばんは。
>これで入口に立ったという事
そうですよね・・(汗)
まだまだ“一人前”への道は遠いようです。
でも、市原新道と白馬尾根を踏破できた事は、自分の気持ち的にはけっこう大きいです。次は大滝新道だ! ・・・なんて盛り上がってます。
 
『コラボ』なんて私が言うのはおこがましいのですが、是非またご一緒させてください。
ただ・・・。沢登りのときは、皆さんの足を引っ張ってしまうので・・・。

投稿: shiro | 2010/05/05 20:32

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