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2010/05/06

弥七沢ノ頭

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カモシカと至近距離で遭遇!

その差わずか20m(目測で)。 ヤセ尾根上で鉢合わせです。お互いに見つめあったまま(向こうは睨んでいたのかも)、1分ほど。やがてカモシカ君は静かに尾根を下って行きました。

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5月3日

河内川(中川川)と小川谷に挟まれた山域は、登山道の無い山域です。私もここには足を踏み入れた事が無いので、行ってみる事にしました。噂では、ちょっと“おっかない”山域らしいよ。

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GW渋滞が嫌なので、この日は電車&バスでの山行です。中川橋にバスが到着したのが8時半。橋を渡ってすぐの所にこんな階段が。きっとここが遠見山への取り付き口に違いない。

階段を登って藪を掻き分けると、そこは植林の急斜面。まずはフカフカの植林地をフーフー言いながら登ります。

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植林地が終わるとP540も近い。自然林の草むらの中にも、くっきりとしたトレースが。けっこう歩いている人も多いのかもしれない。

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階段から20数分でP540到着です。

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ワイルドな尾根が続きます。遠見山までは急登が続きますが、途中でカモシカとのサプライズ遭遇などもあり、楽しい尾根歩きです。

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遠見山到着です。名前から想像して、眺望を期待していましたが・・・ご覧のとおり、植林地で眺望ゼロでした。

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遠見山から大杉山までは、山とは思えないような平坦地歩き。

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約2時間で大杉山に到着です。ここまでは“おっかない”場所も無く、のんびりと歩いてきました。

だだっ広い山頂で木にもたれながらしばし休憩した後、さらに北へ向けて歩き出します。

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ほどなく小割沢ノ頭に到着です。

この辺から尾根も複雑に枝分かれをしてきますので、慎重にRFをしながら進みます。

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仲ノ俣乗越付近から、緊張感の有る尾根に変わってきました。“おっかない”感じが少し出てきたよ。ザレザレの急斜面だ。踏ん張った足がズリズリと滑る。手足総動員でよじ登る。

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たどり着いたP956はとても気持ちの良い山頂でした。

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12時半。 この日の目的地、弥七沢ノ頭に到着です。

それほど“おっかない”わけでもなく、楽しい尾根だったなァ。なんて思いながらおにぎりをほおばります。

さて、P926を通って、箒沢公園橋のバス停へ下りるか。地形図を眺めながら、「RFも難しくなさそうだ。」なんて思ったのが間違いだった。

弥七沢ノ頭から北へ、箒沢乗越へ向かって降り始めて、小尾根の多さに戸惑う。何度も何度も地形図とコンパスで確認をするが、地形図と実際の地形とが一致しない。戸惑いながら歩く。しかも尾根はザレザレだ。

慎重にルートファインディングしながら尾根を降りてきたはずなのに・・・なんか違う・・・。高度計は800mを表示している。箒沢乗越に降りてなきゃいけない標高だ。でも、今いる尾根は、この先ずーっと下まで落ちている。

間違えてる。絶対間違えてる。地形図を穴が開くほど見つめるが、自分がどこにいるのかがわからない。

クッソー! 登り返すしかないだろう。この辺の沢のヤバさは、他の人達からも聞いている。下手な沢に降りちまったらアウトだ。

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登り返す尾根はこんな感じ。下から見ると、とんでもない急斜面だ。一見、足がかりが多くて、登りやすそうにみえるでしょう? ところがこの緑のボコボコ、砂のかたまり。ちょっと足をかけると、ザザっと崩れる。どうやって登れって言うんだ、この崖のようなザレザレ斜面。 てか、どうやってこの斜面を降りてきたんだオイラ。

泣きそうになる。

50mほど登り返して、隣の尾根に乗る。

今度は恐ろしいほどのヤセ尾根だ。しかもザレザレ。少しでも足を滑らせたら、谷底まで滑り落ちる。

本当にこの尾根で合ってるのか? 不安で一杯になる。先程の登り返しで体力を使い果たしてしまった。もう登り返しなんてできないぞ。

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鞍部に降り立った。箒沢乗越だ。間違いない。この辺、他に鞍部は無いはず。両側は不気味なくらいに切り立っている。なるほど・・・“おっかない”所だ。落ちたら最後だな・・・。ヘトヘトに疲れきっているから、余計にそう思う。

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でも、ここまできたらp926は目の前だ。

とは言え、やっぱり簡単には進ませてくれない。急斜面を手足を使ってよじ登る。

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ようやくP926に到着です。なんてこった・・・弥七沢ノ頭からここまで1時間半もかかってしまった。こんなわずかな距離を。

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P926から北西の尾根を下ります。ザレは無くなって、歩きやすい固い地面だ。尾根の分岐を見極めながら、ダダダっと駆け降りる。

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1時間ほどで、箒沢公園橋のバス停に降り立ちました。

いやァ・・・疲れた~。噂どおり、ちょっぴり“おっかない”山域でした。

・・・でも、楽しかった。久しぶりにスリル感を味わった。

 

今日の野草達

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ミツバコンロンソウ

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ミヤマシキミ

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ギンリョウソウ

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ツルキンバイ

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コメント

shiroさん

こんにちは。
カモシカの写真、お見事ですね!いいなぁ~
私は、まだ林道の下から見上げた出会いしかありません。

この登りのルートは、去年、遠見山まで往復しました。
新緑がとてもきれいでした。
今度はできればカクレ小屋沢の右岸尾根を
歩いてみたいと思っています。
確かAYさんが、良い尾根と書かれていらっしゃいました。

shiroさんが下山に使われた尾根も、
以前、ヤブ沢ノ頭から下ってきたときに、
歩いてみたいな~と思っていました。

それにしても、
連休はずいぶんと山で遊ばれましたね~!

投稿: ハッピー | 2010/05/07 09:21

ハッピーさん、こんばんは。
私もカモシカは、遠くからしか見た事が無かったので、ビックリしました。最初、黒い影が目に入った時には、熊かと思ってビビりました。(笑)
 
カクレ小屋沢右岸尾根も興味ありますねぇ! トンネルの脇の取り付きらしき踏み跡も、確認してきました。今度は遠見山の南を攻めてみようかな・・と思っています。
P926からの下りは、とっても快適な尾根でした。P926~ヤブ沢ノ頭も歩いてみたいですね。この日、そっちのルートも睨んではいたのですが・・・。体力に余力が無くて・・・。
2・3・4月とあまり山遊びができなかった分、この連休はたっぷりと歩きました。AYさんにはとてもかないませんが・・・。AYさんは毎日ですよ!(笑)

投稿: shiro | 2010/05/07 19:53

shiroさん
弥七沢ノ頭、楽しく拝見しました。素晴らしくもあり、恐ろしくもある山域ですよね!正に「諸刃の剣」。
箒沢乗越の手前のRFは油断なりません。実は私もやっているのです。(__); このような単独Vをいつもヤルとなれば非常事態を想定した装備を持って欲しいと思うのは当然です。どうかよろしくお願いいたします。
AYさん・・。凄いお方ですね!我らの身近にこの“雲の上のお方”がおいでになる事を我らは誇りに思うのです。

投稿: M-K | 2010/05/08 13:16

M-Kさん、こんばんは。
箒沢乗越の手前は、けっこう地形が複雑で、RFに失敗してしまいました。(汗)
え!? M-Kさんもあそこでやっちゃってるんですか? それなら、私がミスるのは当たり前でした。
基本的に単独Vは好きなのですが、さすがにこういう時には心細くなってしまいます。
それにしても、この山域は静かで、ワイルドで、とても気に入りました。
 
AYさんは本当に凄いお方です!

投稿: shiro | 2010/05/08 19:16

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