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2010/04/26

宮ヶ瀬尾根

お気楽主義で、あまり物事を深く考えない。要するに“おバカ”気質ですから。1年の内の大半を“おバカ”として過ごしている私ですが、時折われに返ったように“お利口”になる時期があります。そしてそんな時は、心がダウンしている時なんです。最近毎日、鬱々とした日々を送っています。

当然、山歩きをするモチベーションなど全く無い。それでも、こんな状態の時こそ、大好きな山歩きをする事で、憂鬱な気持ちも少しは晴れる。長年この躁鬱症と付き合っている私ですから、それはわかっています。そうだ。無理してでも山へ行こう。

とは思ったものの、さてどこへ行こうか・・・。行こうと思っていた場所は、たくさん有る。蛭ヶ岳西面の山域。玄倉川北側の山域。世附の廃道探索。

ああ・・・とてもそんな危険な山域へは入る気になれない。そうなんです。今は少しだけ“お利口”になっているから、おバカルートを歩くのはまっぴらゴメンなんだ。

久しぶりに表尾根とか鍋割にでも行ってみうようか・・・なんてチラッと思ったが、登山者が行列をなしている光景を想像してゲンナリする。

そうだ・・・宮ヶ瀬尾根に行ってみよう。行こう行こうと思いながら、未だ未踏の尾根だ。あそこなら高度も低いし、M-KさんやAYさんの山行記録でも、そんな危険そうな事は書いてなかったはず。きっとのんびりと歩けるに違いない。

てなわけで、行ってきました。晩春らしからぬ冷たい風吹く日でしたが、うららかな陽射しと新緑に癒されてきました。

Tizu10425

4月25日

朝7時40分。土山峠のゲートを乗り越えて、宮ヶ瀬湖岸の林道を歩き始めます。

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林道沿いでは山吹の花が満開。陽射しを浴びるほど綺麗なんだ、この花。

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土山峠からゆっくりゆっくり歩く事30分。突然林道が途切れます。ここは諸先輩の山行記を読んでいるからわかっていた。『至 県道70号』の道標にしたがって山腹を巻き上がるのだ。

が、途切れた林道の先の湖岸沿いに薄っすらとした踏み跡もある。湖岸沿いに進むルートも有るのだろうか? こっちの方が面白いかも・・・と一瞬思ったが。ダメダメ。今日はそんな、危険な香りのするルートに踏み入る気になれない。何しろ“お利口”なのだから。

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道標に従って、径路を進む。いったん尾根に巻き上がってから、再び湖岸に下降する。するとこんな入り江に到着。M-Kさん達が『秘密の入り江』と呼んでいた場所に違いない。なんだかとっても雰囲気の良い場所だ。

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秘密の入り江を越えた先から、尾根登りが始まる。P525を目指すのだ。尾根には立派な径路が付けられているから、RFの必要もありません。

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山桜と新緑のコントラストが綺麗だなァ・・・なんて思いながら、ただただのんびりと登ります。

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入り江から40分ほど登って、P525に到着です。ここから登山道は北へと向かっています。が、私は南へと向かう。宮ヶ瀬尾根を辿ってみるのだ。

さあ、ここから先は登山道じゃないぞ。気を引き締めなくっちゃ。熊鈴も装着だ。

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ヤセ尾根が続きます。が、傾斜も緩やかで歩きやすい。時々、倒木が尾根を塞いでいるくらいで、ヤブも無い。

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尾根沿いのアチコチで、ミツバツツジが満開だ。気持ちの良い尾根歩きが続く。

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P525から30分ほどで、P617に 到着。 おお! これが有名な腰掛の木だ。私も腰掛けて休憩をとる。

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嬉しい出合。ツクバキンモンソウだ。丹沢でもあまり見かける事は多くない。私も3年か4年ぶりくらいだ。鹿だらけのこの山域で、よく生き残っているものだ。 だってこの尾根。ほとんど下草・雑草の類が生えていないんだぜ。恐るべし鹿の食欲だ。

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P617の先も、ずっとヤセ尾根が続く。ヤセ尾根歩きは好きなんだ。程よい緊張感を持って歩く。

ピークごとのRFは当然必要だが、それほど難しくは無い。普通に地図とコンパスが読めれば、迷う事も無い尾根だ・・・と思う。

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『能ノ爪』と呼ばれているピークが近づくと、広い尾根になる。傾斜もやや急にはなるが、それほどきついわけでもない。

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P525から2時間とちょっと。能ノ爪ピークに到着です。ここが宮ヶ瀬尾根の終点。

けっこう楽しい尾根だったなあ。ワイルドでありながら、危険箇所も無く、のんびり歩きたいときにはオススメだ。

ところでこの『能ノ爪』、誰が名付け誰が杭に記したのか知りませんが、『熊ノ爪』の書き間違いではないかと噂されています。このピークに熊の爪痕が残る木が有るのだそうです。(山頂付近を探してみましたが、見つける事ができませんでしたが・・・)

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が、字をよく見てみ! これは「爪」じゃなくて「瓜」だろ。

『能ノ瓜』・・・ノウノウリ・・・

ウ~ム

・・・・すまん。くだらない指摘をしてしまった・・・。

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能ノ爪ピークから進路を東に数分。 石の祠のある小ピークで辺室山登山道に合流です。

さて、あとは辺室山を経由して登山道を土山峠に戻るだけ。

 

のんびりお気楽な半日コースでしたが、楽しく歩く事ができました。

少しは気分も晴れました。いやだいぶ晴れたかなァ。今日あたりは、先週末と比べてだいぶ良い。鬱々状態から脱出しつつあります。まだまだ小川谷周辺のザレ尾根を歩くような気力はとうていありませんが、蛭ヶ岳の白馬尾根なら「歩きたいなあ」と思うくらいの気力は湧いてきました。

という事は・・・“お利口”から“おバカ”になりつつあるという事だ・・・。

 

今日の疑問

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辺室山の北側。P503との中間地点付近の小ピークの杭に書いてありました。

『パラジマノ頭』

このピークの山名なのでしょうか? 実際、気がつかずに通り過ぎてしまうくらいの小ピークです。これといった特徴も無く、普通だったら名前が付くようなピークじゃない。

確か西丹沢の奥にこんな名前の山が・・・。でも、向こうは『バラジマノ頭(茨島の頭)』だ。こっちは『バ』じゃなくて『パ』。

んんん・・・。「本当にこんな名前の山なのか」という疑問が拭えない・・・。

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コメント

shiroさん、こんにちは。
ニカニカではお世話になりました。

ウツに入っていたんですか~
ちっとも知りませんでした。
でも、抜けられたようで、良かったですね。

最近、お天気の悪い日が多くて、
私も18日に鷹落場に行ったのと、
24日に大山北尾根での勉強会、
25日に「花じょろ道」ぐらいで、
あんまり歩いていません。

ところで、ツクバキンモンソウがあったんですか!
出会えてラッキーでしたね。
シカが食べちゃうのもありますが、
珍しい野草は盗掘も多いようなので、
UPする際、場所はなるべくぼかしておいた方が
良いかな~と思います。

18日に一緒に行った花の友人に、
「野に咲く花の図鑑」を教えてあげたところ、
【野草図鑑に載っていないものが
たくさんあって、うれしい収穫です】
と、とても喜んでいましたよ。

掲示板の方に、鷹落場で見た花の写真を
UPさせていただきます。

投稿: ハッピー | 2010/04/27 14:57

ハッピーさん、こんばんは。
まだ少しウツっぽい感じなのですが、回復しつつあるところです。でもこれは10代後半からの持病なので、もうなれたものです。最近では症状もだいぶ軽くなってきているので、ウツといったってたいした事ないんですよ。
 
>あんまり歩いていません
ええ? 18,24,25と山へ行っていながら、「あんまり歩いていません」って・・・。(呆れ)
ハッピーさんにはかないません。(笑)
 
>珍しい野草は盗掘も多い
おっしゃるとおりです。気をつけなくてはなりません。
でも、ツクバキンモンソウは丹沢では少ないけど、全国レベルで見ればそれほど珍しい野草ではなさそうなので・・・。と、言い訳です。
 
HPの宣伝までしていただいて、ありがとうございます。近頃更新をサボっていますが、ボチボチと充実させていくつもりです。未掲載の花の写真がいっぱい溜まっているんです。

投稿: shiro | 2010/04/27 21:16

キリヤマです。

いつも楽しく拝見させていただいてます。
最近、我が隊も通過したコースですので、
楽しく読まさせていただきました。

能ノ爪は古い山と高原地図にも記載がありますが、
パラジマノ頭については、どこかに記載があるの
でしょうか。あまりにヘンな名前なので、
現地で見たときは、アンヌ隊員が大ウケでした。

投稿: キリヤマ | 2010/05/04 21:29

キリヤマ隊長、こんばんは。
もちろん、隊長の宮ヶ背尾根の探険記は読みました。読んで、「よし。この尾根には熊の巣は無いな。」と確認してから出かけましたから。(笑)
 
>能ノ爪は古い山と高原地図にも記載があります
えっ! と、あわてて2008年版を確認してみましたが、載っていませんでした。隊長の持っている、古い版には載っているのですね。
という事は・・・。「熊の爪の間違い」ではなくて、やはり能ノ爪であっているのでしょうか。興味深い情報を、ありがとうございます。
 
>パラジマノ頭
アンヌ隊員もあの名前に食いついたのですね! 
変な名前ですよねぇ。本当かどうか疑わしいと思っているのです。ネットで検索しても、引っかかるのは西丹沢の『バラシマ』だけです。何か情報はないですかねぇ・・・。

投稿: shiro | 2010/05/04 22:02

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