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2010/04/29

矢倉岳周辺

数日前、HPの掲示板にハッピーさんから「エンレイソウを見つけた」とカキコミを頂きました。写真を見たら、けっこう群生している。見ているうちに、なんだかムズムズしてきました。こりゃ、自分でも見たい。私、野生のエンレイソウをまだ見た事がないんです。

ハッピーさんのカキコミには場所は書かれていませんでした。貴重な野草を見つけても、ネット上には詳しい場所を書かないのが、野草好きの常識ですから。

自分の考えでは、矢倉岳の北側の山域には生えているんじゃないかなあ・・と。なんとなくですけど。

なんて思いついたものですから。さっそく行ってきました。

4月29日

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朝7時45分 地蔵堂に車を止めて歩き出す。この矢倉岳に向かう登山道は、もう何度も歩いている道だ。が、一つ目の沢を渡る時にビックリした。いつもの3倍以上は増水している。いつも飛び石3歩で渡る沢だが、とてもじゃないけど渡れない。一昨日の夜からの豪雨のせいだろう。少しでも浅い場所を探して、それでもくるぶしの上まで水に浸かりながらジャブジャブ渡る。幸いにもスパッツを着けていたおかげで、靴の中への浸水はまぬがれた。それだけじゃない。登るにつれだんだん雲行きが怪しくなってきた。1時間ほどかけて、山伏平に到着した時には、とうとうポツポツと降り始めた。

でも、もうここまで来てしまったんだ。先へ進もう。

が、10分も歩かないうちに、本降りになる。しかも物凄い風だ。横殴りの雨だ。

出発前にザックの中はチェックしなかったけど、雨具はいつも入っているはずだ。が、入れていたのはレインスーツだったかなあ。それともポンチョの方だったかなあ。などと考えながら歩く。どっちにしても雨具を着るのは好きじゃないんだ。ザックにだけレインカバーをつけて、自分はウィンドブレーカーを着て先へ進む。

エンレイソウは見つからない。が、やっぱりここの山域は野草が多い。鹿が生息していないせいだろうと思う。沢山のスミレが咲いている。

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マルバスミレだ。雨に打たれて縮こまっている。

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アカネスミレだ。好きなんだ、このスミレ。鮮やかな色合いが良いでしょう!

なんて、よせばいいのに雨の中で写真を撮りながら歩く。しかも、スミレの写真を撮ろうと思ったら、地面に這いつくばらなくてはならないんだ。

何やってんだか・・・・雨の中。

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おっと。ミヤマカタバミを見っけ! こいつは晴れの日にしか花を開かないはず。事実、全ての花が閉じている中、一輪だけうつむきながら開いていました。

どの世界にも、こういう天邪鬼は必ずいる。「お前もか・・・」 なにか親近感を覚える。

そうこうしながら、なんとか鷹落場に到着。 雨足はますます強くなる。エンレイソウは見つからない。雨宿りできるような場所も無い。

チラッと三角点の石を眺めてから、東側の尾根を下降する。

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コブシだ。こんな山奥にもコブシが咲いているんだ。などと、妙な感心をする。

エンレイソウは見つからない。

程なく滝沢へ降り立った。沢は轟々と音を立てて流れている。その姿を見て、心が折れた・・・。

計画では、ここから沢を下って、鳥手山の東尾根を登り返すつもりだったのだ。でも、こんな激流の沢は、とてもじゃないけど下れない。

帰ろう・・・。今日はもう帰ろう。ビショビショに濡れたシャツとズボンで、身体の芯まで冷えてきた。

沢の向こう側の山腹をよじ登れば、登山道に出るはずだ。

そして、激流の滝沢を慎重に渡る。今日2度目のジャブジャブ渡渉だ。さすがに2度目ともなると、靴の中に水が染みこんでくる。濡れた靴下ほど、履き心地が悪い物は無い。折れた心に追い討ちがかかって、萎え萎えだ。もう急いで帰るだけだ。と、登山道を早足で歩く。

結局エンレイソウを見つける事はできなかった。それはいいさ。野草との出合なんてそんなもんだ。

12時頃。山を降りて地蔵堂に戻ってきた頃。雨が上がって太陽が顔を出し始める。

まあ・・・

こんな日も有るさ。

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2010/04/26

宮ヶ瀬尾根

お気楽主義で、あまり物事を深く考えない。要するに“おバカ”気質ですから。1年の内の大半を“おバカ”として過ごしている私ですが、時折われに返ったように“お利口”になる時期があります。そしてそんな時は、心がダウンしている時なんです。最近毎日、鬱々とした日々を送っています。

当然、山歩きをするモチベーションなど全く無い。それでも、こんな状態の時こそ、大好きな山歩きをする事で、憂鬱な気持ちも少しは晴れる。長年この躁鬱症と付き合っている私ですから、それはわかっています。そうだ。無理してでも山へ行こう。

とは思ったものの、さてどこへ行こうか・・・。行こうと思っていた場所は、たくさん有る。蛭ヶ岳西面の山域。玄倉川北側の山域。世附の廃道探索。

ああ・・・とてもそんな危険な山域へは入る気になれない。そうなんです。今は少しだけ“お利口”になっているから、おバカルートを歩くのはまっぴらゴメンなんだ。

久しぶりに表尾根とか鍋割にでも行ってみうようか・・・なんてチラッと思ったが、登山者が行列をなしている光景を想像してゲンナリする。

そうだ・・・宮ヶ瀬尾根に行ってみよう。行こう行こうと思いながら、未だ未踏の尾根だ。あそこなら高度も低いし、M-KさんやAYさんの山行記録でも、そんな危険そうな事は書いてなかったはず。きっとのんびりと歩けるに違いない。

てなわけで、行ってきました。晩春らしからぬ冷たい風吹く日でしたが、うららかな陽射しと新緑に癒されてきました。

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4月25日

朝7時40分。土山峠のゲートを乗り越えて、宮ヶ瀬湖岸の林道を歩き始めます。

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林道沿いでは山吹の花が満開。陽射しを浴びるほど綺麗なんだ、この花。

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土山峠からゆっくりゆっくり歩く事30分。突然林道が途切れます。ここは諸先輩の山行記を読んでいるからわかっていた。『至 県道70号』の道標にしたがって山腹を巻き上がるのだ。

が、途切れた林道の先の湖岸沿いに薄っすらとした踏み跡もある。湖岸沿いに進むルートも有るのだろうか? こっちの方が面白いかも・・・と一瞬思ったが。ダメダメ。今日はそんな、危険な香りのするルートに踏み入る気になれない。何しろ“お利口”なのだから。

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道標に従って、径路を進む。いったん尾根に巻き上がってから、再び湖岸に下降する。するとこんな入り江に到着。M-Kさん達が『秘密の入り江』と呼んでいた場所に違いない。なんだかとっても雰囲気の良い場所だ。

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秘密の入り江を越えた先から、尾根登りが始まる。P525を目指すのだ。尾根には立派な径路が付けられているから、RFの必要もありません。

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山桜と新緑のコントラストが綺麗だなァ・・・なんて思いながら、ただただのんびりと登ります。

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入り江から40分ほど登って、P525に到着です。ここから登山道は北へと向かっています。が、私は南へと向かう。宮ヶ瀬尾根を辿ってみるのだ。

さあ、ここから先は登山道じゃないぞ。気を引き締めなくっちゃ。熊鈴も装着だ。

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ヤセ尾根が続きます。が、傾斜も緩やかで歩きやすい。時々、倒木が尾根を塞いでいるくらいで、ヤブも無い。

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尾根沿いのアチコチで、ミツバツツジが満開だ。気持ちの良い尾根歩きが続く。

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P525から30分ほどで、P617に 到着。 おお! これが有名な腰掛の木だ。私も腰掛けて休憩をとる。

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嬉しい出合。ツクバキンモンソウだ。丹沢でもあまり見かける事は多くない。私も3年か4年ぶりくらいだ。鹿だらけのこの山域で、よく生き残っているものだ。 だってこの尾根。ほとんど下草・雑草の類が生えていないんだぜ。恐るべし鹿の食欲だ。

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P617の先も、ずっとヤセ尾根が続く。ヤセ尾根歩きは好きなんだ。程よい緊張感を持って歩く。

ピークごとのRFは当然必要だが、それほど難しくは無い。普通に地図とコンパスが読めれば、迷う事も無い尾根だ・・・と思う。

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『能ノ爪』と呼ばれているピークが近づくと、広い尾根になる。傾斜もやや急にはなるが、それほどきついわけでもない。

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P525から2時間とちょっと。能ノ爪ピークに到着です。ここが宮ヶ瀬尾根の終点。

けっこう楽しい尾根だったなあ。ワイルドでありながら、危険箇所も無く、のんびり歩きたいときにはオススメだ。

ところでこの『能ノ爪』、誰が名付け誰が杭に記したのか知りませんが、『熊ノ爪』の書き間違いではないかと噂されています。このピークに熊の爪痕が残る木が有るのだそうです。(山頂付近を探してみましたが、見つける事ができませんでしたが・・・)

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が、字をよく見てみ! これは「爪」じゃなくて「瓜」だろ。

『能ノ瓜』・・・ノウノウリ・・・

ウ~ム

・・・・すまん。くだらない指摘をしてしまった・・・。

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能ノ爪ピークから進路を東に数分。 石の祠のある小ピークで辺室山登山道に合流です。

さて、あとは辺室山を経由して登山道を土山峠に戻るだけ。

 

のんびりお気楽な半日コースでしたが、楽しく歩く事ができました。

少しは気分も晴れました。いやだいぶ晴れたかなァ。今日あたりは、先週末と比べてだいぶ良い。鬱々状態から脱出しつつあります。まだまだ小川谷周辺のザレ尾根を歩くような気力はとうていありませんが、蛭ヶ岳の白馬尾根なら「歩きたいなあ」と思うくらいの気力は湧いてきました。

という事は・・・“お利口”から“おバカ”になりつつあるという事だ・・・。

 

今日の疑問

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辺室山の北側。P503との中間地点付近の小ピークの杭に書いてありました。

『パラジマノ頭』

このピークの山名なのでしょうか? 実際、気がつかずに通り過ぎてしまうくらいの小ピークです。これといった特徴も無く、普通だったら名前が付くようなピークじゃない。

確か西丹沢の奥にこんな名前の山が・・・。でも、向こうは『バラジマノ頭(茨島の頭)』だ。こっちは『バ』じゃなくて『パ』。

んんん・・・。「本当にこんな名前の山なのか」という疑問が拭えない・・・。

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2010/04/18

里山お散歩

出張から戻ってきました。

 

なんだか変な春ですね・・・今年は。

4月も半ばだというのに雪が降ったり・・・。

でも今日は、まさしく“春うらら”という言葉がピッタリの日でした。

 

こんないい陽気の休日でしたが、山へは行きませんでした。あまり体調が良くないんです。出張の疲れが残っているせいだと思いますが・・・。

 

でも・・・家でジッとしていられる性分じゃないもので。

多摩丘陵の里山をウロウロとしてきました。

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ミツバアケビを見つけました。

最近、多摩丘陵でもあまり見かけなくなりました。

ミツバアケビの花を撮っている時に、カワセミを見つけたんですよ。あのコバルトブルーの綺麗な鳥。ですが残念! カメラに収める事はできませんでした。小鳥の中でも、あのカワセミは特に素早いよねぇ。

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フデリンドウも見つけました。

里山でVルートもなにもありませんが・・・。やぱっり道の無い谷や尾根ををザックザックと歩いてみます。 侮る無かれ! けっこう傾斜がきびしい斜面もあったりするんですよ。

アホだね・・・。

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ニガイチゴ

梅雨の前くらいに赤い実がなります。他の木イチゴと違うのは、かすかな苦味が有ること。でも、食べれないわけじゃない。後味にほろっと苦味が残る程度。

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これは・・・

アカネスミレかなァ。コスミレかなァ。スミレの同定は本当に難しい。変種や交雑種も多いしね。

 

3時間ほどのお散歩でした。

木や草を眺めながら、のんびりのんびりと歩いてみました。

最近、険しい山道をガツガツと歩く事に夢中だったけれど、今日はゆるゆると歩いてみました。

これが“雑草WALKER”の原点だったよなあ、と思い出しながら。そう・・・野草や木を観察しながら、ゆったりのんびりと、どこまでもどこまでも歩いて行く・・・。以前はそんなスタイルで歩いていた事を思い出しました。

たまには良いよね。こんなお散歩も。

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2010/04/12

ニカニカ集会

4月11日

この日は、丹沢Vルートの師匠、M-Kさん主催のニカニカ集会でした。場所は西丹沢のショチクボの頭。登山道はもちろん、登山地図には山名すら記載されていない、まさにVルートを歩く者しか知らない山です。

集会に参加するため、鬼怒川出張から戻ってきました。

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朝8時前。西丹沢自然教室の駐車場に到着。支度をしていると、続々と皆さんが集まってきます。

私は一人で、ゆるゆると登っていくつもりでしたが、皆さんの顔を見たら、やっぱり一緒に登らせてもらう事に。その方が楽しいしネ!

M-Kさん達が用木沢出合から山頂へ伸びる尾根を登るというので、私も付いていきました。

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一緒に登ったメンバーはM-Kさん、AYさん、シチミさん、T.Iさん、aibouさん。

実はこの日、あまり体調は良くなかった。その上、3週間ぶりの山歩き。でもショチクボノ頭なんてたかが1000mくらいの山だし、チョロイ、チョロイ。なんて思っていたのですが・・・。いやはやキッツイ、キッツイ! この尾根、急登の連続でかなり痺れました。

ですが、自然林のなかなか雰囲気の良い尾根でしたよ!

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山頂には皆さんが続々と集まってきました。総勢17名!!

久しぶりにお会いする人。初めてお目にかかる人。ワイワイガヤガヤと会話が弾みます。

普段は単独、もしくは少数で危ないルートを歩き回っている狼達が、M-K親分の一言でこれだけ集まってくるのだから! ホント、たいしたお人だ。

でもって、その親分。満足しきってお昼寝です。

楽しいひと時は、あっという間に流れ。各自思い思いの尾根へと散っていきます。

私はP849(焼山)を通って西沢出合へ降りるグループに入る。イガイガ師範を先頭にAYさん、シチミさん、花立小僧さん、ハッピーさん、ツッチーさんとご一緒です。

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なかなか愉快な尾根でした。傾斜も適度で気持ち良く降りられる。そして最後の沢への下降は崖下り。イガイガさんにロープを出していただいて、降りました。こういうスリルも必要だよねぇ~! 楽しい楽しい。

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はやくもミツバツツジが咲きはじめていました。

いい季節だねぇ・・・。

さて・・・

明日からまた出張です。

ではまた・・・

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