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2010/02/01

ヌタノ丸~本間ノ頭~無名ノ頭北尾根 (前編)

ヤッホー!

空澄み渡り、ポカポカ陽気の冬晴れときたもんだ。この日は丹沢三峰の北側の山域を探索しようって趣向です。前々から行こうと狙っていた、ヌタノ丸の尾根筋を本間ノ頭まで登って、無名ノ頭北尾根を降りてみようと思います。

実に3週間ぶりの山歩きだ。しかも単独行となると7週間ぶり。

さてさて・・・どうなるんでしょうか・・・。

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1月31日

早朝7時20分 早戸川林道のマス釣り場のちょっと先、現在閉鎖されているゲートの手前に車を止めます。

久しぶりの山遊びに、ウキウキしながら支度をしていると、朝の澄んだ空気を切り裂くような嫌な音。そう・・・猟銃の音です。今日もハンターが入っているのかァ。続けてもう1発。音は、P888尾根の東側から聞こえてきます。栂立あたりだろうか? 幸いこれから向かうヌタノ丸とは方角が違うから、出発するか。林道を歩き出すと、また続けて2発。テンション下がるなァ・・・。

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林道を10分も歩かないうちに、目指す尾根が見えてきました。広い河原の向こう側がヌタノ丸から続く尾根の突端だ。問題はどうやって川を渡るかだ。渡れない深さじゃ無いけど、くるぶしまで濡れるのは必至。真冬にそれはさけたいなあ。

そうだ。少し前にここを登った、ミックスナッツさんのblogには、たしか丸木橋を渡ったと書いてあったはずだぞ。と、少し上流まで歩いてみる。

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すると・・有った。こんな立派な丸木橋が。

さて、次はどこから尾根に取り付くかだ。けっこう切り立った斜面。よじ登るのはちょっとしんどそう。ミックスナッツさんはどこを登ったんだろう。あの人、凄い脚力を持っているから、これくらいの斜面でも平気で登ってしまうんだろうか・・・。などと考えながら下流側へ向かって、尾根を観察しながら歩きます。

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すると、こんな窪地を見っけ! ここなら何とかよじ登れそうだ。

急斜面と格闘する事、7~8分。40m程よじ登ったでしょうか。尾根の背に乗りました。

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そこは、私好みのこんな素敵なワイルド尾根。

さあ! ヌタノ丸に向かって尾根を辿ります。

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そこは、こんな広い尾根だったり。

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岩ゴロゴロのヤセ尾根だったり。

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急斜面と緩斜面を繰り返しながら、ヌタノ丸に向かいます。

そんな時だ・・・

なんだか体調が変な事に気がつきます。変な汗が出てくる。いつもより、呼吸も心拍数も多めだぞ。何で? 久しぶりの山歩きだから?

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そうこうしている内に、ヌタノ丸到着~! 三角点も確認しましたが、それ以外にこれといって特徴は無い。植林の山で眺望も無し。この山名板が無ければ、気付かずに通り過ぎてしまうかもしれない、平らなピーク。

この手作りのクマさん型の山名板、他の山でも見た事あったなァ・・・どこだっけ?

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ヌタノ丸の付近には、こんな焚き火の跡が何箇所も有りました。山仕事の人達か? それともハンター? 銃声もあれ以来聞こえてこないけど・・・どうぞ、今日はこの尾根で猟をしていませんように・・・と願いながら歩きます。

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やがて尾根のど真ん中に鹿柵が現れる。こんな時、いつも迷う。鹿柵の中を歩くべきか、外を歩くべきか・・・。『隣の芝生は青い』の法則。柵の向こう側の方が良く見えて、穴や脚立を見つけて、反対側へ移る。すると今度は、やはり向こう側のほうが歩きやすく思えてくる。

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標高850mを越えて、急登にかかった頃。あきらかな体調異状に、ようやく気がつく。ガクッとペースが落ちる。10m登る毎に立ち止まって呼吸を整える。脂汗が出てくる。

風邪だ。あきらかに・・・。朝から鼻がグズグズしてたじゃないか。起きた時、喉が痛かっただろう。

ダメだ・・・本間ノ頭まで、まだ標高差500mはある。こんな体調じゃ、とても登りきれない。途中で降りる事も考えなきゃ・・・。

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思考は半分停止し、ボーっとしながら歩きます。すると、いつの間にか足取りが少し軽くなる。歩きやすい。あれっと、登山道を歩いている事に気がつく。いつのまにか本間橋から登ってくる登山道と合流してたんだ。何故か「助かったァ~」という気がした。赤破線コースとはいえ、正規の登山道だ。なんて歩きやすいんだろう! Vルートとは体力の使い方がまるで違う。

この分なら、なんとか山頂まで行けそうだゾ! (・・・って、なんで無理する必要があるんだ~!)

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残雪を見つけて、わざと足跡を付けてみたりしてみます。なんだか再び元気が出てきました。

そうだ・・・一眠りしよう。ちょっと眠れば体力回復するはず。落ち葉の吹き溜まりに横たわり、陽射しをめいっぱい浴びます。火照った身体にはちょうど良い山の空気。

気持ち良いなあ・・・

ウトウトとしてきた・・・

さてさて

この後どうなるのでしょうか!? はたして体力は回復するのか!

つづく・・・

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コメント

shiroさん
単独ヌタノ丸、やりましたね!(^^)v
立派なV戦士になられたと思います。
(失礼!もうとっくになっておられましたね)
渋いヌタノ丸、これをやろう・・という気構えに
惚れ惚れするのです・・。
スカイラインへの分岐は感じとれましたか?
(体調不良でそんな余裕なかったかな?)
本間ノ頭~無名ノ頭~北西尾根下降、ルートミスも
なし?・・でとなれば正にお見事です!
風邪など跡形も無くなったことでしょう。

投稿: M-K | 2010/02/01 23:43

shiroさん、こんばんは!
ヌタノ丸、歩かれたのですね。

帰りに立ち寄った「玉肌の湯」のご主人のお話によると、
猟期になると橋がかかるそうで、
私たちのときも恩恵に浴しました。

私が歩いたのは2005年11月でしたので、
紅葉がきれいでしたよ。
ちょっと恥ずかしいですが、そのときの拙い詩です。
「まほら」というのは、優れてよい場所の意です。


「まほらの尾根」

下界で 木枯らし一号が吹いた日
ヌタノ丸から上影平の黄秋に 身も心も染まった
木々のかもし出す 秋の気に包まれた
シンプルで芳醇な 時の流れ

落ち葉は そこに生きる樹木たちの“住民票”
メグスリノキの 上品な淡紅色がいい
精巧なカエデの葉は 自然が造形した芸術作品
名前を同定できない 歯がゆさを楽しもう

小さな葉を紅く染めている
ヤマモミジの赤ちゃんたち
どうか元気に大きくなって
この美しい林相を未来に伝えて

丹沢を歩いて4年――
蓄積されてきたものが発酵し 変化している
私の好奇心は やっと目覚めたばかり
じっくり大切に育てていこう

お風邪の方は大丈夫ですか?
私も、柱状節理見学の翌日から風邪がひどくなり、
へこんでいます。お大事にしてくださいね。
後半の記録、楽しみにしています。

投稿: ハッピー | 2010/02/02 17:52

M-Kさん、こんばんは。
ヌタノ丸、最初の取り付きが渋いだけで、とても歩きやすい良尾根でした。
ヌタノ丸山頂の先の鞍部から、左右へと山腹をトラバースする踏み跡が有りました。あれがスカイラインへの経路でしょうか? この経路を東へ進めば鳥屋鐘沢へ降りるはずですが、沢から登ってくるルートも有るのだろうか? と、探索の種は尽きません。 P829の先の鞍部からも西へトラバースする経路が有りましたが、そちらがスカイラインへつながっているのでしょうか? ここら辺は、まだまだ探索しなければいけないようです。
無名ノ頭北尾根の下降、AYさんのおかげで、ルートミス無しに歩けました。何故AYさんのおかげかは、後編で。
風邪など吹き飛びました!・・と言いたいところですが、いまだ悪化した風邪に苦しんでます・・・。weep
「我々は山の空気を吸っているから風邪などひかないのだ!」とM-Kさんがおっしゃっていたのに・・・。お恥ずかしい・・・。

投稿: shiro | 2010/02/02 19:46

ハッピーさん、こんばんは。
ハッピーさんもあの渋い尾根を歩かれていたんですね♪ 4年も前に! 大先輩だ。
あの丸木橋はハンター達がかけたものなんですね。こんな場所に何のための橋だろうとは思っていたんです。いつも銃声で脅かされているハンター達の恩恵に与るのは少し悔しいですが、本当に助かりました。(笑)
素敵な詩をありがとうございます。
『名前を同定できない 歯がゆさを楽しもう』には共感できるなあ。
『まほら』という言葉は初めて聞きましたが、良い響きの言葉ですね。使わせてもらおう・・・っと。
昨日今日と寒い日が続いて、風邪もなかなか治りません。ハッピーさんもですか! どうぞお大事に・・・。

投稿: shiro | 2010/02/02 20:00

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