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2010/01/05

今年の歩き初め 仲ノ沢径路~東沢乗越~同角ノ頭

新年明けましておめでとうございます

年明け五日も経ってしまって、いまさらですが・・・

今年も野を山を歩いては、そんな記録を書き綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年の歩き初めはどこにしようか・・・などと考えている時に、M-Kさん達が仲ノ沢径路から東沢乗越へと歩くという情報をキャッチしまして。「行きま~す!!」と手を上げたわけです。本当は初詣を兼ねて大山近辺をと考えていたのですが、仲ノ沢径路~東沢乗越は行こう行こうと思っていたルート。この辺一帯はまだ歩いた事ないのだもの。是非行かなくっちゃ。

という訳で、またM-K隊に加えてもらって行ってきました。

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1月3日

メンバーはM-Kさん、AYさん、ミックスナッツさん、Fuさん、YAMさん・・・と私。総勢6名です。事前のメールで「ロープもヘルメットも必要無し」と言われていたので、「今日は新年会がてらのお散歩ハイクかな」なんて思っていましたが「そんな訳ないか」と思い直すのに、さして時間はかかりませんでした。このメンバーがお気楽な道を歩くわけがないよね。

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朝8時20分 西丹沢県民の森駐車場に集合して出発です。もうここは標高600m。凍てつくような空気です。

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少し林道を歩いた後、仲ノ沢径路へ入ります。とても綺麗に整備された道です。木橋も新品ピカピカ。この径路は荒れ果てた廃道と聞いていたのだけどなァ。ベテランの皆さんも「いつ整備をしたんだろう?」と不思議がっています。

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でもVルートファンの方々、ご安心ください。綺麗な道は15分ほどでおしまいです。その後はザレザレ斜面をトラバースする、危険きわまりない道が続きます。よくまあ、こんな道を好き好んで歩くよねぇ・・・。

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途中でみえる恐ろしいキレット。あのV字に切れ込んだ所が、『最も危険』と言われている大タギリだ。いつかあそこへも行かなくっちゃなァ。

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トラロープの向こうは大崩壊斜面だ。『う回』と書いた木札もぶら下がっている。なのに、皆黙ってロープをくぐる。「う回しよう」と言う奴が一人もいないのが不思議。全くこのオヤジ達は・・・。と言う私も、トラロープよりもビッシリ生えた紫色のキノコの方が気になる。

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さあ、大崩壊斜面越えだ。ロープが張ってあるぞ。補助ロープというより、ロープだけが頼りのトラバースだ。が、誰がいつ張ったかわからないロープに、先頭きって身をゆだねるのは、ちょっと勇気がいる。だってこのロープ、中ほどでちぎれかかっているんだ。「まあ、ここなら落ちても死なないか」とロープにつかまりザザっと下がる。そして今度はロープに掴まりザレ斜面を登る・・・意外と難しくはない。でもこのロープ、ちぎれかけているから、いつまでもつかわからないよ。今後ここを通る人達はご用心を!

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大崩壊地を越え、少し進んで小川谷へ降ります。ここら辺はケヤキ平という場所なんだって。ワサビ田の跡も残っています。仲ノ沢径路と言われている古道はここでおしまい。

小川谷の石積み堰堤の下を渡渉すると、そこが東沢の出合です。

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ここからは東沢を遡行していきます。なかなか趣の有る沢です。

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滝が出てきました。綺麗なナメ滝です。規模は小さいけれど、ちょっと感動ものの滝でしたヨ。

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本当に美しい、素敵な沢です。

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また滝出現。縁が氷ついていて、それがまた美しい。冬ならではの景色だよね。

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ちょっと寄り道をして、鉱山跡の探険です。トロッコのレールも残っています。ここは「信玄の隠し金山」と言われている場所なんだって。でも実際採掘していたのは、銅なのだとか。

場所は東沢からちょっと斜面を登った所。こういう山中の秘密のスポットを教えてもらえるのも、先輩方にくっついて歩いているメリットだね。

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さあ、沢の詰めです。上のちょっと窪んだ所が東沢乗越。ラスト50mがきつかったァ。急斜面の上に白ザレで踏ん張りがきかず。登ってる途中でふくらはぎがピリピリしているのがわかります。ミックスナッツさんとYAMさんは少し手前から山腹へ上がってトラバース、どうやらそっちが正解だったようです。

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11時15分 東沢乗越へ到着です。ネット上では何回も見ていた有名な警告看板、この目で見る事ができました。これは印刷ではなくて、ステンシルスプレーだ。かなり古い時代の物だね。『まつだけいさつ』とひらがなで書いているのがグッとくる。

今通ってきた径路(小川谷ルート)は、かなり昔から危険だったんだね。でも「大石山へのルートのほうが危険だよね」とは先輩諸氏の声。

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ここからは同角ノ頭へ向かって、尾根を歩きます。なだらかないい尾根歩きです。

でも、「こんなものじゃ終わらないよ~」とM-Kさんが嬉しそうに笑います。その意味はこの後すぐにわかりました。

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ジャーン!! キレット出現。上から見ると恐ろしい垂直の崖。なんとか急斜面の山腹をジグザグに降りる。下から見てもやっぱり恐ろしいくらい切り立っている。

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さあ、今度はこのキレットをどうやって這い上がる? 以前はクマザサが生えていて、つかまりながら登れたんだって。

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今日はロープいらないはずじゃなかった? ロープをだして崖を這い登るM-Kさん。

私は木の生えている所までトラバースして、木に掴まりながら崖のような斜面を這い上がりました。でもそれはそれでとても危険なトラバースでした。

このキレットを越える安全なルートはありません。マジでヤバイです。もし今後、再びここへくる事があったとしても、たぶん単独では来ないでしょう。いくら私がおバカであっても、さすがにここはちょっと怖い。

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劇ヤバキレットをクリアーしてもホッとはできません。今度は岩ゴロゴロのヤセ尾根だ。危険度はそれほどないものの、岩をよじ登りながらの急登はキッツイぜ。

でも、こういうワイルドなヤセ尾根はけっこう好みでもあるんです。歩いていて面白い。

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13時30分  ようやく同角ノ頭に到着です。いやはや、厳しいルートだった。ここ最近では、一番体力的にキツかったかも。

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休憩をとった後、一般登山道を仲ノ沢乗越へ向かって歩きます。整備された道は、疲れた身体に優しいネ。とてもありがたく感じます。蛭ヶ岳の雄姿も心に染みるゼ。

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さあ! 仲ノ沢乗越から谷へ向かって下降開始だ。それぞれが降りやすそうなルートを探して、勝手に降りていく。これがM-K隊の特徴だ。皆、とるルートが違うのが面白い。

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仲ノ沢(もしかしたら名前が違うかもしれません。テシロ沢という説もあり)の源頭部へ降りたら、今度はゴーロ歩きだ。こういうのもゴーロと呼ぶのだろうか? 水の無い石の沢を延々と歩く。危険も無く、キツクも無いけれど、この歩きにくさには閉口する。

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ゴロゴロ沢を歩く事1時間と15分。ようやくケヤキ平が近づいてきました。この岩は『昼寝岩』というんだそうな。こうやって昼寝するんだよ、と実演してくれるミックスナッツさん。

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さて、ケヤキ平からは再び仲ノ沢径路を辿って戻ります。

あの崩壊斜面のロープ渡りも、2度目になるとちょっと楽しい。でも、何回も言うけれど、いつちぎれるかわからないロープだからね!

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16時40分  全員無事、帰還しました! M-K師もVサインでご満悦です。 

この日も実に楽しい山歩きでした。ご一緒した皆さんに感謝です。初めて踏み入った、小川谷の源流地帯。厳しくも美しい山域でした。この辺りも、もっともっと探索したくなりました。

ホント、丹沢って奥が深い! 

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コメント

shiroさん

お疲れ様でした、そしてありがとうございました。
単独のハラハラ・ドキドキはそれはそれで良いものです。しかし皆さんとのコラボ遠足は楽しくって仕方がありません! 単独の時はヘルメット、20mロープ、
バイルかピッケルは必携です。あのキレットの横断も
単独の時なら鼻唄でピッケルで足場を切りながら進めるのです。私がセミになった処も足場を切りながら登れるのです。(単独の時はそうして下さいね、とにかく失敗すればその時は命はないのですから・・)
丹沢は広く大きいです。私と数回歩いた位では何の問題もありません。無限のように秘境はあります。
よかったらまたご一緒して下さい。
ありがとうございました。

投稿: M-K | 2010/01/05 22:56

M-Kさん、こんばんは。
先日はありがとうございました。
M-Kさんをはじめ、皆さんと一緒に歩いていると、いろいろと勉強になります。山域の情報、歩き方、ルートの取り方・・・。
あのキレットをピッケルで足場を作りながら・・・なんて事もやってみたいです。(笑) いずれ・・・。
それにしても丹沢は広いです。歩けば歩くほど、「あそこも歩きたい」「ここも歩きたい」と歩きたい場所が増えていきます。
今後もまた、よろしくお願いいたします。

投稿: shiro | 2010/01/05 23:41

shiroさん
記録、楽しく懐かしく(まだ去年の秋のことですが・・・)拝見しました。
そうそう、ここの景色、そうだった!なんて思い出しながら。
【トラロープよりもビッシリ生えた紫色のキノコの方が気になる】
ここは同類?笑ってしまいました~。
ナメ滝、結構幅があって綺麗でしたね。

鉱山跡は知りませんでした。
次回、陽が延びた頃にまた行く予定なので、
その時は、良く調べて探検したいと思います。

ラスト50mのツメはホント良く滑りましたね!
上がった所にある警告看板が、少し落ち葉に埋もれていたので、
手で払ったら、同行者に「自然のままがいい」と言われ、
あわててまた元に戻したのでした(笑)。

【でも「大石山へのルートのほうが危険だよね」とは先輩諸氏の声。】
これは私は歩いてないので分かりませんが、同じことを言ってましたよ。
私たちは、ここから同角沢にチョット降りて、
そのあと同じ道を引き返しましたが、
皆さんは尾根を左に行かれたんですね。
そうすると、アレがあるんですね!!

仲ノ沢乗越から小川谷は何回か歩きました。
ここは9月初めは、結構花があるんですよ。
欅平はいいところですね。
充実した山始めで良かったですね!
今年も良い年でありますよう、お祈りいたします。

投稿: ハッピー | 2010/01/06 18:42

ハッピーさん、こんばんは。
確か11月頃に「東沢を歩いてきた」とおっしゃっていましたね。同じルートだったんですね♪
東沢は本当に魅力たっぷりの美しい沢でした。ハッピーさんもやはりあのナメ滝を見ましたか! 小さな滝だけど、感動を呼ぶ雰囲気を持っていましたよね。滝は実物を見ないと、その美しさはわからない。水音や冷涼な空気感もあわせての美滝だから。
鉱山跡は、湧水地点から右岸の斜面を登った所ですが、相当判りづらい場所にあります。
乗越手前のツメは、しんどかったですね~。(笑) 白ザレ斜面は本当によく滑ります。
ハッピーさんは、同角沢へ降りたのですか? 遺言棚見物かな? 遺言棚は是非見てみたいので、次回の課題です。
東沢乗越から北へ向かってP1190の先に有るキレットは、本当に危険です。ハッピーさんも行かれる時は、充分にお気をつけて!
ケヤキ平辺りは、野草が豊富そうな匂いが漂っていました。花の季節になったら、また行こうと思っています。
 
今年もよろしくお願いいたします。

投稿: shiro | 2010/01/06 22:02

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今回も、とてもコアな探検だったようですね。
途中に鉱山跡、しかもトロッコの線路まで
残っている所があるんですね。
前後の道中の様子からして
とても私にはとても行けそうもない所のようですが、
トロッコ好きの私としては、
どんなところなのか見てみたいなーとは思います。
貴重な写真を見せていただきありがとうございます。

投稿: どてかぼちゃ | 2010/01/09 04:55

どてかぼちゃさん、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 
そうでした! トロッコと言えばどてかぼちゃさんでしたね。
洞窟内には線路が2本、はっきりと残っていました。洞窟の外にはグニャグニャに曲がった線路の残骸が。あまり詳しくは調べてこなかったけれど、場所もルートもわかったので、また次の機会に詳しい写真でも撮ってきます。
そういえば、丹沢湖の西側“浅瀬”という地区には、昭和30年代までガソリンエンジンの軽鉄道があったそうです。ところどころに痕跡が残っているようです。ここは林道沿いでスニーカーでも歩ける場所です。私も歩いた事がありますが、鉄道の痕跡はよく判りませんでしたが・・・。

投稿: shiro | 2010/01/09 22:08

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