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2009/10/17

足が棒になった話

歩きつかれた時のたとえとして、「足が棒になった」とかって言うじゃないですか。だけど、本当に棒になった事ってあります? 棒になったらどうなるかってわかります?

今日は「本当に棒になっちゃったよ」という話です。

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10月11日

この日は、塩水橋から三角沢ノ頭~丹沢山~本間ノ頭と周回する予定でした。

朝、塩水橋に車を止めて、キュウハ沢出合に向かって本谷林道をテクテクと歩き出しました。歩き出してすぐに、右足に違和感を感じます。ヒザの裏が変な感じ。痛いわけではないのだけれど、なんかつっぱた様な感覚。実は朝起きたときから少し変だった。でも、歩いているうちに治るだろうと・・・。

だけど、違和感はどんどん強まります。でも、ノーテンキを売り物にしている私としては、「今日の山歩きは止めた方がいいんじゃない?」などとは決して思いません。「足が暖まってくれば治るさァ」と、相変わらずのお気楽モード。

キュウハ沢出合から、三角沢ノ頭の尾根に取り付きます。山道を登り始めると、違和感は有るものの歩けないわけじゃない。いや、むしろさっきより歩きやすくなっている。ホラネ、なんともないさ、これくらい。

この尾根は初めて歩く。バリバリのルートかと期待して来てみたが、そうでもない。仕事道が山頂近くまで続いていて、ちょっとガッカリな尾根。イヤ、もとい。歩きやすくてとても良い尾根。苦労する事も無く山頂に到着。

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三角沢ノ頭は、とてもいい山です。誰もいない静かな山頂。表尾根を裏側から眺めながら、ゆったりとした気分に浸れます。この山は『お気に入り』に登録だ。

さて、塔ノ岳と丹沢山の中間あたりに有る日高(ひったか)というピークを目指して、出発します。

ところが下りに入ったところで、「ああれれ・・?足がおかしい」右足の太ももの裏からヒザの裏にかけて、突っ張った感じ。痛いわけではなく、歩けないわけじゃないけど・・・。鞍部を過ぎて上りに入ると「ああ、大丈夫、大丈夫」

日高からは丹沢山へ向かって稜線を下ったり登ったり。登りだと大丈夫だけれど、下りだと足が突っ張る。きっと、下りで使う筋肉のスジが変になっているのでしょう。いつまでもずっと登っていたいが、さすがにそういうわけにもいかない。

さすがにノーテンキな私も、もうこれ以上歩くのは無理と思う。無理と思うが、とにかく車を止めてある塩水橋までは降りなくてはならない。とにかく丹沢山までいって、堂平へ降りよう。それが一番早くて安全だ。

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丹沢山の山頂でしばらく足を休める事にする。みやま山荘に入って、カップラーメンとコーヒーを頼む。丹沢山は何度も来ているけれど、山荘に入るのは初めてだ。しかも山の上でコーヒーなんか飲むのも初めてかも。

いいもんだね、山頂でこんな風にのんびりとするのも。山歩き中に30分も休憩を取ることなんて、今まで無かった。ここのコーヒー美味しいね。山の上だから、余計美味しく感じるのかな。

と、のんびりと休憩をしたら、足も良くなった気がした。ストレッチをしてみる。あ、大丈夫だ。・・・と歩き出す。

が、ちょっと歩き出したら、やっぱりダメ。どんどん変になってくる。スジが完全につぱってしまって、1本の棒になってしまった感じ。

「なるほど! 足が棒になるって、こういう事だったのか!!」

生まれて初めての経験だ。 ヒザの感覚が無くなって、ヒザが曲がらないんだ。

いや、実際はヒザを曲げていないわけじゃない。そんな某国の兵隊さんみたいな歩き方で山を歩けるわけが無い。でも、感覚的にヒザを曲げてる感覚が無い。ピンと伸びたまま、自分の自由にならない感じ。ピョコン・ピョコンとビッコ歩きをする。

仕方がない・・・。ゆっくりゆっくり歩く。

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ああ・・・こんなにゆっくりと山道を歩くのって・・・。そう・・・最近忘れていたのかも。ゆったりと景色を楽しみながら山を歩く事を。

早足で山を下ると、転ばないように足元ばかりに注意がいってしまうから。周りの景色を楽しむ余裕を忘れてしまうんだ。ゆっくり歩けば風景がとてもよく見えてくる。

何回も歩いているこの堂平の道も、ホラなんだかとても新鮮。

これって、負け惜しみじゃないよ。足を変にしたおかげで、忘れかけていた大事な気持ちを思い出した。

・・・・というお話でした。

 

 

さて、いったい・・・この「足が棒になる」は何だったのでしょう。この日は一日ビッコ歩きをしていたけれど、次の日にはすっかり治っていました。

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コメント

棒になっちゃった足!大丈夫ですか?
何だったの?
車の運転には、支障は無かったのですか?
いつも、ハラハラ・ドキドキ楽しませていただいています。
山々の連なる写真、いいですねぇ~
最近は、スッキリ山々が見えないのですが、下界から逆にいつも眺めています。

投稿: orenge | 2009/10/18 01:42

shiroさん
三角ノ頭ーお気に入りへ。・・でしょう!
とっても素敵な山だと思います。
ここには概ね4本と登路があります。
shiroさんが登られた登路は一番ポピュラーな準登山道
ルートです。研究なさって他のルートにも挑戦して下さい。(私も後2本は未踏です)

足の故障は試練でしたね!お察しいたします。
皆学習であります。人間誰しも身をもって体験しない事には備えをしようとしません。(私も)

筋肉痛スプレー、トクホン、テーピングテープ、ステッキ(いつでも作れるように折りたたみ鋸)・・など。
「備えあれば憂い無し」(しかし荷物はだんだん増える)

無事に車に到着。良かったです・・。
アクシデントが何も無い山行より、いろいろあった山行の方が印象に残り、学習になり、プラスになります。
(余計な事をまたペラペラすみません)(^^);

投稿: M-K | 2009/10/18 01:45

orengeさん、こんばんは。
足、いったいどうなっちゃたのか、自分でもわからないんです。
この日は二日続けての山歩きで、疲労がたまっていたのかな、とも思いますが・・・。何しろこんな事初めてだったもので。
別に痛いわけではなく、車の運転は全然平気でした。
 
これからの季節、街からも山々がくっきりと見えるようになってきますネ♪
orengeさんの街からは、富士山が綺麗に見えるのでしょう。また、富士山の写真のUPも楽しみにしています。

投稿: shiro | 2009/10/18 21:09

M-Kさん、こんばんは。
三角沢ノ頭の山頂は、とても素敵な場所でした。人通りの多い主脈登山道から、ほんの15分ほど入った場所に、こんな素敵な山頂が有るなんて、知っている人はそう多くは無いんでしょうね。
登路は4本ですか!? 一つは私が歩いたルート。二つ目は日高からとして・・・後2本はどんなルートでしょう? 東側の大日沢からも登るルートが有るのでしょうか? 南側は崩壊斜面でとても登れそうもありませんでしたが・・・まさか? こんな事を考えていると楽しくなってきます。本当にVルート歩きは尽きないですね。
 
>テーピングテープ
私も「これが有れば」と思いました。でも考えてみれば、テーピングの仕方を知らないので、持っていても無駄でした・・・。
>折りたたみ鋸
2~3ヶ月前にM-Kさんから持って歩くように言われて、ザックの中に備えています。ヤブ尾根歩きで邪魔なササを切るためかと思っていましたが、ステッキを作るためでもあったのですね。

投稿: shiro | 2009/10/18 21:25

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