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2009/09/06

やっぱり貴婦人は美しかった・・・

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誰が名付けたんでしょうか・・・

丹沢の貴婦人

そう、この花、サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草)

丹沢山地の、それも限られた山域だけで咲く花です。盗掘や鹿の食害で、すっかり数を減らし、絶滅危惧種に指定されている花です。

今日はこの花を探しに行って来ました。

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9月6日(日)

サガミジョウロウホトトギスを探すために、朝早くから山へ入りました。幻のこの花、まだ実物をこの目で見た事が無いんです。いつもあんまり気負わずにノーテンキに山を歩く事をモットーとしていますが、今日は見つけるまで山を降りない決意。

おおよその生息域は見当をつけていますが、詳しい場所はわからない。でも、岩壁に咲く花ですから、狙うのは沢沿いです。

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山道を登る。そして沢に出会うと、花を探しながら沢を登り、そしてまた降りる。

そう言っても私、沢歩きなんてした事ありませんから。経験も無ければ知識も無い。一応、ビブラムソールの登山靴なんだけどズルズル滑るんだね、沢の石って。怖ぇ~、怖ぇ~。登りはなんとかかんとか上がって行っても、下りは怖いねぇ~~。やっぱり沢靴とかじゃないと無理だよね・・・。

『浮石に乗ってはいけない』くらいの事は知っているけど、実際見たってわからないって。足場になる石か、浮石なのか。

どう見てもドシっとしている大きな石に足を乗せた瞬間(それも体重乗せる前にトントンと軽く踏んで試しているのに)、ズズッーっと石がすべり落ちた。「やっちまった~」と思いましたね。とっさに隣の岩にしがみついて助かりましたけど。死ぬかと思った・・・。

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でもね。登山道を歩いているだけでは決して見る事ができない、素敵な光景を見てきました。上の写真、一枚岩を白糸状に落ちる滝。しばし、ボーっと滝を眺めていました。さすがにこの先には進めず、引き返しましたけど。

それにしても、沢屋って言うんですか?沢登りをしている連中。 あいつらは凄いね。沢をちょっと歩いてみて、奴らの凄さが良くわかった。こんな怖い所、平気で登って行っちゃうんだから。

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でも、そんな苦労をしたかいがあったんです!

ついに見つけました、サガミジョウロウホトトギス!!

見つけた時には、感極まりました。なんて優雅で美しい花なんだ・・・。“貴婦人”とはよく名付けたもんだ。

沢沿いの岩壁にぶら下がるように8株ほど。なんとか頑張れば、花のすぐそばまで行けるゾ。手を伸ばせば触れる場所までよじ登りました。

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私、初めての野草を見つけた時には、写真を撮るだけでなく、花や葉を触って手触りを確かめたり、葉を掻き分けて根元の様子を見てみたり、クンクンと匂いを嗅いでみたりするんです。

でも、この花にはそれをしなかった。なんだか、触れてはいけないような気品を感じたんです。

・・・貴婦人だもの。

時の経つのも忘れて、花に見とれていました。

 

詳しい場所ですか?

う~ん・・・それは秘密です。

なにしろ盗掘者に狙われている花ですから。まさかとは思いますが、そんな人がこのページを見たりしたらイヤなので・・・。

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でも、どうしても花を見てみたいという人のために、1箇所だけ場所をお教えしましょう。

表尾根の行者ヶ岳の鎖場の下に立って、北側の岩壁をよく見てみてください。上の写真のように、岩壁に垂れ下がる花を見つける事ができるでしょう。

ここは断崖絶壁で、どうやったて花に近づく事ができない場所です。だから人通りの多い表尾根でも生き残る事ができているのでしょう。

もちろん花に近づく事はできませんので、写真を撮るなら望遠レンズが必要です。上の写真は15倍ズームで撮っていますが、この程度ですから。そうとう高倍率のレンズが必要です。

 

さてさて・・・

なれない沢を歩いたりしたもんだから、ホント疲れた。足も、変につっぱっている。普段使わない筋肉を使ったんだろうか。明日、筋肉痛になる予感・・・。

でもでも・・・

とっても満足です。

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コメント

shiroさん

丹沢の貴婦人・・、実に素晴らしい!
shiroさんは実はプロの写真家ではあるまいか・・。
M-Kは貴婦人に縁の無い人種ゆえ、山にも里にも始め
から会いに行こうとしていなかったのです。(__);
shiroさんの写真を見ていたら、もう満足してしまいました!

投稿: M-K | 2009/09/08 01:41

ほぉ~やりましたネ 山男!
黄花のホトトギス、いいなぁ~♪
貴婦人ですネ
サガミジョウロウホトトギスと言うんですね
地域によって、名前も変わるのでしょうか?
また種類も違うのかな?
岩場の湿地がお好みのお花のようですねぇ
・・・表尾根の行者ヶ岳の鎖場の・・・うぅ~無理無理!
shiroさんの写真で、満足しておきます(^^ゞ
実を言うと、ジョウロホトトギスまだ小さな苗ですが、育てています。
まだ花は無理かもしれないけど、貴婦人に会いたいなぁ

投稿: orenge | 2009/09/08 02:12

M-Kさん、こんばんは。
プロの写真家って・・・またまた、そんな嬉しがらせるような事を! 調子に乗っちゃいますから・・・。coldsweats01
丹沢を知り尽くしているM-Kさんが、まだ貴婦人をご覧になってないとは、意外です。M-K師匠より先に、貴婦人に出会えて、ちょっと鼻高々。(スミマセン・・・調子に乗っちゃいました・・・)
 
それにしても、いつも楽しそうに沢登りをしているM-Kさん達。私もちょっとだけ真似してみましたが・・・いやあ、怖かった。あんなに足元が不安定な物だとは。
まだまだM-Kさん達の足元にも及ばないようです。

投稿: shiro | 2009/09/08 21:40

orengeさん、こんばんは。
ジョウロウホトトギスにも何種類かあるらしいのですが、サガミジョウロウは丹沢の固有種なのだそうです。
園芸用として売っているのは、キイジョウロウ(紀伊上臈)が多いみたいです。
orengeさんが育てているジョウロウホトトギスはどんな花が咲くのでしょうか。楽しみですね♪
庭にジョウロウホトトギスが咲くなんて、とっても羨ましいです。
それにしても、最近のorengeさんのお庭は、バラだのクレマチスだのと、とっても華やかですネェ。

投稿: shiro | 2009/09/08 21:50

こんばんは!

こんな花があるとは知りませんでした!
丹沢を歩く楽しみが広がります。が、今年は無理
ですね。
札掛から散歩しただけでもヒルが数十匹も張り付
いて、散々な目に遭いましたので寒くなるまで丹
沢は行かないつもりです(汗)
来年の花の時期には万全を期しチャレンジです!

投稿: Ten-Ten | 2009/09/10 23:40

Ten-Tenさん、こんばんは。
Ten-Tenさんのblogを拝見すると、山の花の写真がいっぱいですね。私も野草を探しながら、山を歩くのが大好きです。
このサガミジョウロウホトトギスは、とても美しい花です。“幻の花”だから、そんな思いも高まるのかもしれませんが。是非、丹沢で見つけてください。
 
ヒルが数十匹!!
きっと雨の日に歩かれたのでしょうか。札掛辺りは特にヒルが多い山域ですからね。
でも、丹沢でもヒルがいない山域はたくさん有るんですよ。初秋から秋にかけては、いろんな山の花が咲く時期ですから、そんな時に山歩きをしないともったいないので。(笑)
10月になれば、よほど暖かな日とか雨上がりでなければ、ヒルも出てきませんから。

投稿: shiro | 2009/09/11 20:30

鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

投稿: 名無し | 2013/01/29 08:57

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