今、ちょっとピンチです。
ホラ、漫画家の臼井氏が荒船山で滑落したでしょう。高山では熊が大暴れをしたり。そして丹沢でも沢登りで遭難したり。(この人は10日ぶりに救助されてグッドニュースでしたけどね。) アイカタ(奥様)が疑いはじめているんですよ。私が危ない遊びをしているんじゃないかと。
そりゃ確かに、バリエーションルート歩きなんてバカな事をやっていますから、突っ込まれりゃ「危なくない」とは言い切れない。でも、ロッククライミングとか沢登りとかはやってませんから(やりたくてもできないし・・・)、そこら辺を前面に押し出して「危ない事はしていない」と言い切るしかない。
ウチのアイカタは、私の判りづらい性格を良く理解してくれるし、やたらと私の行動を否定したりはしません。いつも好き勝手にやらせてもらっています。ですが、彼女が「ダメ」と言った事は、ダメなんです。私もそこを強行突破することはできません。いつの頃からか、それが我が家のルールなもので・・・。
ですから、彼女が「山歩きなんて危ないからしてはいけない」と言い出したらアウトです。ここはなんとか乗り切らねばなりません。「道無き山中をさまよい歩いている。」なんて絶対に言ってはいけません。彼女が山の事を全く知らない事を逆手にとって、誤魔化しきるしかないのだ。
なんとか・・・。
9月21日
丹沢歩きを始めた頃から(と言っても、1年ちょっと位ですけどね)、いつかはやらねばならないと思っていた事、それが『丹沢山塊の端から端まで歩く』事。今日はそれに挑戦です。丹沢主脈と言われている、塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~姫次を歩き通す。ガイドブック等では、1泊2日のコースになっているが、これを1日でやる。
距離は25kmくらいか。(ちゃんと測っていないけど) 距離的にはいけるはず。問題は交通だ。縦走だから車は使えない。大倉から登って道志街道側へ降りれば、バスがえらく不便だ。何しろ休日は一日2便しかない。それも最終は16時20分だ。ここは道志側から登って、バス便の多い大倉へ降りるのがいいだろう。
もう一つの問題は時間だ。暗い山中を歩くのはゴメンだ。日没までには山を降りたい。『山と高原地図』でコースタイムを計算する。東野バス停から大倉バス停まで、コースタイムを足していくと、10時間30分になる。しかもこのコースタイムには休憩時間は含まれていない。休憩時間を入れると、12時間といったところか・・・。
朝1本しかないバスの、東野到着時刻は7時30分頃。とすると、大倉到着は19時半頃か・・・。アウトじゃん。最後2時間くらい、暗い山道を歩かねばならないじゃん。
さあ! どうする。
考えた作戦はこうだ。
急いで歩く そして 休憩は短めに
・・・・幼稚すぎ。
とにかくやるしかない。『挑戦』こそが私のスタイルだ!・・・なんてね・・・。
かくしてこの日も、“おバカ山行”が始まったのだ。
橋本発6時20分のバスに乗るために、4時半起きだ。眠くてたまらない。バスには登山の格好をした人が6人ほど。同じ丹沢でも、こっちの方は人気無いんだね。きっと今頃、大倉バス停ではぎゅうぎゅう詰めのバスが何台も到着している事でしょう。
東野バス停に7時35分到着。支度を整える場所を探しながら少し歩くと、こんな神社を発見。しかも、横にはそこそこ綺麗な公衆トイレ有り。
8時15分 登山口に到着。神社からここまでは、道標が誘導してくれます。
さあ! 登るゾ~!!
登り坂はかなり急勾配できつい。でも、まだ歩きはじめで体力充分ですから急坂もへっちゃらです。やがて、八丁坂の頭という場所で主脈尾根に合流します。
ここは東海自然歩道。こんなに素敵な、まるで公園みたいな山道です。緩やかなアップダウンの道を快調に飛ばします。
10時25分 姫次(ひめつぎ)到着。 5分だけ休憩。
「姫次は眺望が最高」と聞いていたが、木立の中の山頂は眺望ゼロ。「??」と思っていたら、ここから少し下がった場所に展望の良い休憩所がありました。ただし、この日はガスがかかっていて、眺望なし。
姫次から蛭ヶ岳への尾根は、とても気持ちの良い自然林。今の季節、林床はシロヨメナでいっぱいです。
蛭ヶ岳山頂が近づくにつれ、だんだんガスが濃くなってくる。
やはりここも階段道。丹沢は階段道が多いんです。「興醒め」と言う人も多いけれど、 私は別にいいんじゃないかと思う。こういう山道が嫌な人は、バリエーションルートを探せばいいんだし。歩く人の多いルートでは、山の保護にもなるでしょう。それに歩きやすいよ、階段道は。
12時ジャスト 蛭ヶ岳(ひるがたけ)山頂到着。
はじめて立った、丹沢最高峰。「ここが憧れの蛭ヶ岳かァ~」と思うも、こうガスが濃くって何も見えなきゃ、あまり感慨もわかない。
15分ほど小休止する。
ここ標高1500mの稜線歩きは、丹沢山地の中でも屈指の眺望を誇るのであろうと思われるが、ご覧の通りのガスガス。夏の丹沢ってガスの日が多いんですよ。もう秋だけどね・・・。
今日一番楽しみにしていた稜線歩きも、これじゃあガッカリ。
まあ・・次来る時の楽しみが残ったって事さ。
そんな中でも嬉しい発見!
なんだ、この変な花!! 初めて見る花だ!
初めての花を発見した時って、本当に幸せ。(先程、ようやく名前が判明しました。ハナイカリだって。やっぱり珍しい花らしいよ)
おお! これが鬼が岩か。写真で見ていたのよりも、不気味で鬼の角っぽく見えるのは、霧に霞んでいるせいか。
不動ノ峰下の休憩小屋。何故か3人分のレトルトご飯とパスタソース。
何?この組み合わせ? ・・・じゃなくて、何故こんな所に?
実は、1ヶ月前にここを通った時にも置いてあった。その時も「なんだか気味悪いなァ」と思ったが、1ヶ月経っても・・・。ますます気味悪い。
13時45分 丹沢山到着。お約束の百名山看板。
それにしても、この山頂へは何度も来ているけど、ガスがかかっていなかった事が無い。相性悪いのだろうか・・・。
ここから先はよく知った道だ。時間も計算できる。かなり疲労が溜まっているが「いけるゾ」と確信する。
15分休憩。
竜ヶ馬場付近で、ブナの老木に着生するダイモンジソウとイワギボウシを発見。
植物に興味の無い人には、どうって事無い事なんだろうけど。なんかこういうのに感激してしまう。
14時50分 塔ノ岳到着。 ここまでくれば安心だ。だいぶ足にきているけど・・・と15分休憩。
山頂は相変わらず人がいっぱい。山で3時といえばだいぶ遅い時間だけれど。みんな、早く降りないと、日が暮れちゃうよ。
さあ、後はバカ尾根を駆け下りるだけだ。このバカ尾根の道はとても歩きやすいから、小走りしても危なくない。
それにしても来るたびに思う。表尾根とかバカ尾根を歩いている人達って、みんなオシャレさんだよね。カッコイイ登山服やリュック。そして若い女の子が多いんだよね。
16時55分 大倉バス停到着です。休憩含め9時間20分で歩ききりました。
やったァ~!! 日没30分前に歩ききったぞ。また勝負に勝った。(何のだ?)
さて。
丹沢山地を北から南へと縦走しました。次の目標は東から西へです。できれば半原あたりから山中湖まで・・・。これは長い。とても1日じゃ無理です。1泊・・・下手したら2泊か・・・。
でも、いつかきっと。
オマケの情報
高度計付きのカシオ プロトレックという腕時計を買ったんです。先日の椿丸歩きでRF(ルートファインディング)に苦労して、「高度計が有ればいいかも」と思ったもので。一般ルートでは必要無いものかもしれないけど、今日はお試しです。
結果・・・これは使える。
姫次、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳とほぼ正確に高度を示していました。これは、Vルート歩きのRFに、強い武器になるゾ!
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