« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009/09/27

センブリ

09927_070

この一週間、月・水と立て続けにロングコースを歩いたダメージが抜けません。

そこで今日は軽めの歩きにしておこうと、札掛に車を置いて、行者ヶ岳北東尾根を登ってきました。

確かに1時間半くらいの短いルート。ですが、初級コースとは言えVルートだ。“軽め”と言うわけにはいかず、それなりに歯ごたえのあるルートでした。

それだけに楽しめましたけど・・・

尾根筋ではセンブリの花が咲き始めていました。今年はちょっと、秋の足が早いのかな・・・。まだ9月なのにセンブリも、もう花盛りです。

09927_073

センブリといえば・・・

私、センブリ茶を愛飲しているんです。子供の頃から胃腸があまり丈夫じゃなくて。

毎日ではないけれど、胃腸の調子悪い時にはセンブリを飲む。これが良く効くんです。

以前は丸ごと乾燥させたセンブリ、つまり枯れ草状の物を袋に詰めて、薬局で売っていたんです。それを適当にちぎって、煮出して飲む。時間が無い時には、湯飲みに入れて、熱湯をかけるだけでもOK。

それが今は、粉状でティーパックになっているものしか売っていない。薬局で聞いても、「今はもう、丸ごと乾燥させた物は無いですねぇ・・」と。

別にティーパックでも良いんですけど、やっぱり子供の頃から飲んでいる、枯れ草状の物の方が効くような気がして・・・どこかに売っていないかなァ。

 

もう10数年前ですけど、知り合いのご老人から乾燥させたセンブリをいただいた事があります。自分で山で摘んできて、乾燥させた物だって。「センブリなんて山へ行けばいっぱい生えているから、わざわざ買うことなんて無い。」と笑っておられました。

ですから、センブリなんて山にいっぱい生えているものだと思っていました。ですが。けっこう数少ないです、センブリ。年々減ってきているそうです。

でも、この尾根にはわりと沢山咲いていました。だからちょっと、嬉しくなっちゃった。

え? それを摘んで乾燥させればいいって?

それはできないなァ・・・

こんな可憐な山の花だもの。摘んだりする事は、私にはできません・・・。

09927_109

さて・・・

帰りは新大日から、境沢沿いの道を降りてきました。

この道は正規の登山道。・・・ですがけっこう荒れています。崩壊箇所有り、腐りかけた木橋有り。ちょっぴりスリリングな山歩きがお好きな方にはオススメです。通行止めになっている書策新道よりも、よっぽどスリリング。沢音を楽しみながら、良いコースです。

沢沿いには大文字草が咲いていたり、ホトトギスが咲いていたり・・・

すっかり秋深まった感じの東丹沢でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/09/25

岩沙参の道 ~同角山稜~

09923_049

9月23日

丹沢の中でも、まだ行った事の無い山はたくさんあります。特に、玄倉川北側の山域はまだ歩いた事がありません。私が丹沢歩きを始めた頃には、もう玄倉林道は完全封鎖されていましたから。

丹沢の地図を眺めながら「ここら辺も歩いてみないとなァ」なんて思うわけです。「まずは同角山稜からか」と。大石山・・・石小屋ノ頭・・・同角ノ頭・・・

そこでまずはググってみます。

ウィキにはこんな事が書いてあります。『大石山 : 丹沢山地の山で特にアクセスの悪い山・・・』

別のサイトにはこんな事も『玄倉林道が閉鎖されている今、大石山は丹沢の中でも最も行きにくい山の一つ』

なるほど、なるほど。そういう事ならオイラの出番だ。「行きにくい」なんて言われたら、ますます行きたくなってしまうじゃあないか。

という事で、シルバーウィークの最終日は同角山稜を歩いてきました。

コース及びタイム

新松田駅(7:20)・・・バス・・・箒沢公園橋バス停(8:35)~板小屋沢ノ頭(10:00)~ヤブ沢ノ頭(10:45)~石棚山(11:00)~テシロノ頭(11:25)~同角ノ頭(12:30)~石小屋ノ頭(13:05)~大石山(13:40)~ユーシンロッジ(14:25)~雨山峠(15:15)~稲郷(16:50)~寄バス停(17:10)

09923_038 

西丹沢の箒沢公園橋からまずは石棚山稜を登り始めました。ここの登りはキツイ、キツイ。自分でも不思議なくらい足が上がっていかない。言い訳すると、2日前に丹沢主脈を縦走した時の疲労が抜けきっていないんだ。

3時間弱かかって、ようやくテシロノ頭に到着。自分のイメージでは、2時間半くらいだったんだけどなァ。さあ、いよいよここから同角山稜へと入っていきます。

同角山稜の道は赤実線コースですし、いろんなガイドブックに載っているコースですから、私がコース説明をする必要も無いでしょう。

でも、あえて言わせてもらうと・・・この道はキッツイ。アップダウンが激しいんだ。おまけにザレた急坂を下る時には、足を踏ん張らなくてはならないから、余計に疲れる。

玄倉林道が封鎖されてユーシンロッジが閉鎖されている今、おそらく歩く人がいなくなってしまった道なんでしょう。赤実線のコースなのに道は荒れています。木々の枝葉は登山道に張り出し、倒木が道をふさぎ、しばしば通るのに苦労する。道が崩壊している場所もありました。そのうち、破線コースに格下げになるんじゃないかなァ、なんて思ったりしました。

でも、こういう山道の方が好きなんです。私個人的には。

09923_074

そして誰とも会わない山道(こんなに良い天気の連休だっていうのにね)。これがいいんだなァ~。山を独り占めしているようで。

この山稜で出会ったのは一人だけ。同角ノ頭ですれ違いました。ビックリしたのは彼がトレランの格好をしていた事。こんなキツイ山道を走っているのか!? スゴイ奴がいるもんだ。

そしてこの山稜をとても気に入った理由がもう一つ。

大好きな岩沙参(イワシャジン)の花が、尾根のいたるところで咲いていた。青紫のこの花、とても好きな花なんだ。

09923_082

イワシャジンだけじゃあないよ。ほら、シラヒゲソウも見つけた!

09923_121

あッ、タンザワヒゴタイだ!

なんて珍しい山野草を見つけては喜々としていたわけですが・・・。

 

5時間歩いてようやく大石山へ到着しました。そしてアップダウンの激しい道は、予想以上に体力を奪います。大石山へ着いた時には、もうヘトヘト。山名の由来となった大きな岩もチラ見しただけで、ゆっくり見物する余裕さえ無いほどでした。

なるほど『丹沢で最も行きにくい山』と言われている事に納得。

09923_135_2

ユーシン、雨山峠と越えて、稲郷へ降りた時には本当に疲れきっていた。時計を見ると16時50分。ヤバイ・・・寄発のバスは17時10分だ。これを逃すと1時間待ち。普通に歩けば30分かかる道を、最後の力を振り絞って小走りに駆け下りる。ギリギリセーフでした。

バスの中で今日の山行を振り返る。こんなキツイ山歩きは初めてだ。2日前の縦走の疲れが残っていた事、ロングコースだった事、アップダウンが激しかった事、道が荒れ気味だった事・・・いろんな事が重なって、本当にしんどい山歩きでした。

・・・でも。

面白かったなァ。いい山だった。数々の山野草にも出会えたし。

また来よう・・・同角山稜。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/09/22

丹沢縦走

今、ちょっとピンチです。

ホラ、漫画家の臼井氏が荒船山で滑落したでしょう。高山では熊が大暴れをしたり。そして丹沢でも沢登りで遭難したり。(この人は10日ぶりに救助されてグッドニュースでしたけどね。) アイカタ(奥様)が疑いはじめているんですよ。私が危ない遊びをしているんじゃないかと。

そりゃ確かに、バリエーションルート歩きなんてバカな事をやっていますから、突っ込まれりゃ「危なくない」とは言い切れない。でも、ロッククライミングとか沢登りとかはやってませんから(やりたくてもできないし・・・)、そこら辺を前面に押し出して「危ない事はしていない」と言い切るしかない。

ウチのアイカタは、私の判りづらい性格を良く理解してくれるし、やたらと私の行動を否定したりはしません。いつも好き勝手にやらせてもらっています。ですが、彼女が「ダメ」と言った事は、ダメなんです。私もそこを強行突破することはできません。いつの頃からか、それが我が家のルールなもので・・・。

ですから、彼女が「山歩きなんて危ないからしてはいけない」と言い出したらアウトです。ここはなんとか乗り切らねばなりません。「道無き山中をさまよい歩いている。」なんて絶対に言ってはいけません。彼女が山の事を全く知らない事を逆手にとって、誤魔化しきるしかないのだ。

なんとか・・・。

09921_165

9月21日

丹沢歩きを始めた頃から(と言っても、1年ちょっと位ですけどね)、いつかはやらねばならないと思っていた事、それが『丹沢山塊の端から端まで歩く』事。今日はそれに挑戦です。丹沢主脈と言われている、塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~姫次を歩き通す。ガイドブック等では、1泊2日のコースになっているが、これを1日でやる。

距離は25kmくらいか。(ちゃんと測っていないけど) 距離的にはいけるはず。問題は交通だ。縦走だから車は使えない。大倉から登って道志街道側へ降りれば、バスがえらく不便だ。何しろ休日は一日2便しかない。それも最終は16時20分だ。ここは道志側から登って、バス便の多い大倉へ降りるのがいいだろう。

もう一つの問題は時間だ。暗い山中を歩くのはゴメンだ。日没までには山を降りたい。『山と高原地図』でコースタイムを計算する。東野バス停から大倉バス停まで、コースタイムを足していくと、10時間30分になる。しかもこのコースタイムには休憩時間は含まれていない。休憩時間を入れると、12時間といったところか・・・。

朝1本しかないバスの、東野到着時刻は7時30分頃。とすると、大倉到着は19時半頃か・・・。アウトじゃん。最後2時間くらい、暗い山道を歩かねばならないじゃん。

さあ! どうする。

考えた作戦はこうだ。

急いで歩く そして 休憩は短めに

・・・・幼稚すぎ。

とにかくやるしかない。『挑戦』こそが私のスタイルだ!・・・なんてね・・・。

かくしてこの日も、“おバカ山行”が始まったのだ。

09921_001

橋本発6時20分のバスに乗るために、4時半起きだ。眠くてたまらない。バスには登山の格好をした人が6人ほど。同じ丹沢でも、こっちの方は人気無いんだね。きっと今頃、大倉バス停ではぎゅうぎゅう詰めのバスが何台も到着している事でしょう。

東野バス停に7時35分到着。支度を整える場所を探しながら少し歩くと、こんな神社を発見。しかも、横にはそこそこ綺麗な公衆トイレ有り。

09921_017

8時15分  登山口に到着。神社からここまでは、道標が誘導してくれます。

さあ! 登るゾ~!!

09921_042

登り坂はかなり急勾配できつい。でも、まだ歩きはじめで体力充分ですから急坂もへっちゃらです。やがて、八丁坂の頭という場所で主脈尾根に合流します。

ここは東海自然歩道。こんなに素敵な、まるで公園みたいな山道です。緩やかなアップダウンの道を快調に飛ばします。

09921_047

10時25分 姫次(ひめつぎ)到着。 5分だけ休憩。

「姫次は眺望が最高」と聞いていたが、木立の中の山頂は眺望ゼロ。「??」と思っていたら、ここから少し下がった場所に展望の良い休憩所がありました。ただし、この日はガスがかかっていて、眺望なし。

09921_060

姫次から蛭ヶ岳への尾根は、とても気持ちの良い自然林。今の季節、林床はシロヨメナでいっぱいです。

09921_062_2

蛭ヶ岳山頂が近づくにつれ、だんだんガスが濃くなってくる。

やはりここも階段道。丹沢は階段道が多いんです。「興醒め」と言う人も多いけれど、 私は別にいいんじゃないかと思う。こういう山道が嫌な人は、バリエーションルートを探せばいいんだし。歩く人の多いルートでは、山の保護にもなるでしょう。それに歩きやすいよ、階段道は。

09921_072

12時ジャスト 蛭ヶ岳(ひるがたけ)山頂到着。

はじめて立った、丹沢最高峰。「ここが憧れの蛭ヶ岳かァ~」と思うも、こうガスが濃くって何も見えなきゃ、あまり感慨もわかない。

15分ほど小休止する。

09921_074

ここ標高1500mの稜線歩きは、丹沢山地の中でも屈指の眺望を誇るのであろうと思われるが、ご覧の通りのガスガス。夏の丹沢ってガスの日が多いんですよ。もう秋だけどね・・・。

今日一番楽しみにしていた稜線歩きも、これじゃあガッカリ。

まあ・・次来る時の楽しみが残ったって事さ。

09921_090

そんな中でも嬉しい発見!

なんだ、この変な花!! 初めて見る花だ!

初めての花を発見した時って、本当に幸せ。(先程、ようやく名前が判明しました。ハナイカリだって。やっぱり珍しい花らしいよ)

09921_097

おお! これが鬼が岩か。写真で見ていたのよりも、不気味で鬼の角っぽく見えるのは、霧に霞んでいるせいか。

09921_123

不動ノ峰下の休憩小屋。何故か3人分のレトルトご飯とパスタソース。

何?この組み合わせ?  ・・・じゃなくて、何故こんな所に?

実は、1ヶ月前にここを通った時にも置いてあった。その時も「なんだか気味悪いなァ」と思ったが、1ヶ月経っても・・・。ますます気味悪い。

09921_145

13時45分 丹沢山到着。お約束の百名山看板。

それにしても、この山頂へは何度も来ているけど、ガスがかかっていなかった事が無い。相性悪いのだろうか・・・。

ここから先はよく知った道だ。時間も計算できる。かなり疲労が溜まっているが「いけるゾ」と確信する。

15分休憩。

09921_160

竜ヶ馬場付近で、ブナの老木に着生するダイモンジソウとイワギボウシを発見。

植物に興味の無い人には、どうって事無い事なんだろうけど。なんかこういうのに感激してしまう。

09921_172

14時50分 塔ノ岳到着。 ここまでくれば安心だ。だいぶ足にきているけど・・・と15分休憩。

山頂は相変わらず人がいっぱい。山で3時といえばだいぶ遅い時間だけれど。みんな、早く降りないと、日が暮れちゃうよ。

09921_173

さあ、後はバカ尾根を駆け下りるだけだ。このバカ尾根の道はとても歩きやすいから、小走りしても危なくない。

それにしても来るたびに思う。表尾根とかバカ尾根を歩いている人達って、みんなオシャレさんだよね。カッコイイ登山服やリュック。そして若い女の子が多いんだよね。

09921_176

16時55分 大倉バス停到着です。休憩含め9時間20分で歩ききりました。

やったァ~!! 日没30分前に歩ききったぞ。また勝負に勝った。(何のだ?)

 

さて。

丹沢山地を北から南へと縦走しました。次の目標は東から西へです。できれば半原あたりから山中湖まで・・・。これは長い。とても1日じゃ無理です。1泊・・・下手したら2泊か・・・。

でも、いつかきっと。

 

 

オマケの情報

高度計付きのカシオ プロトレックという腕時計を買ったんです。先日の椿丸歩きでRF(ルートファインディング)に苦労して、「高度計が有ればいいかも」と思ったもので。一般ルートでは必要無いものかもしれないけど、今日はお試しです。

結果・・・これは使える。

姫次、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳とほぼ正確に高度を示していました。これは、Vルート歩きのRFに、強い武器になるゾ!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009/09/19

土手の花たち

抜けるような空。涼しい風。

いい季節ですねぇ・・・

川の土手を歩いてみると、とても気持ちが良い。

のんびり、のんびりと歩いてみるのもいいものです。

仕事の行き帰り。ちょっとだけ遠回りだけれど、多摩川の土手を歩いてみます。

ヒガンバナが・・・

ツルボが・・・

キクイモが・・・

キバナコスモスが・・・

土手が一番華やかな季節です。

09917_002

09917_021

09917_037

09917_045

さてさて

世間では今日から5連休だって!

私はいつも、あまりそういうのには縁が無いんです。

だって零細事業者にとっては、休みと収入は反比例しますからネ。

が・・・

今、ちょっと仕事がヒマでして・・・

こんな時にはジタバタしたってしょうがないので、明日から4連休する事にしました。

さあって!

とりあえず明日は、アイカタ(奥様)孝行で買い物などに付き合わなければならないのですが。明後日には、どの山で遊ぼっかナ!

連休中、良い天気が続きますように・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/09/17

椿丸

整備された登山道だって危険がいっぱいだというのに、何故わざわざ道無き山中を歩き回るのか。

その魅力の一つは、ルートファインディングです。つまり、地形図とコンパスだけを頼りに山を歩く。尾根の形や沢の様子を注意深く観察しながら、地図上で自分がどこにいるのかを考える。そしてどっちの方向へ歩いたらよいのかを考える。もし間違えたら遭難だ。だから必死に地形を見る。そして地図を読む。それだけに読みきった時の達成感は格別だ。

こんな面白い事はない。だから今日もまた、誰もいないバリエーションルートを歩く。たとえバカとかアホウとか言われようとも。

09913_002

9月13日(日)

西丹沢の椿丸へ行ってきました。ここら辺には登山道が一切無く、それゆえに丹沢の秘境と呼ばれている山域の一角です。どうやらここらの山へ入るのは、よほどの丹沢通か物好きなアホウらしい。もちろん私は後者の方です。

丹沢湖の西端、浅瀬のゲート前に車を置き周回するコースです。これは丹沢の達人M-KさんがKAZESAYAGEで紹介しているコースです。

M-Kさんの絵地図と記述を頼りにルートを決め、世附川と悪沢の出合地点から尾根に取り付き、P701~山神峠~P862~椿丸~P838西のピーク~P795西のピーク~P780東のピーク~P519~浅瀬ゲートと歩いてきました。

M-Kさんの記述では『100%径路歩き』とありますが、トンデモナイ! 径路=道とするならば、道らしき跡がついていたのは50%もない。いや1/4も無かった。ただ、崖地や崩壊地などの危険箇所は無く、M-Kさん達クラスの達人になると“径路”という事になるのかもしれません。

尾根は複雑に枝分かれしていて、RF(ルートファインディング)はとても難しい。登りより下りのRFの方が数倍難しい事を考えると、私が歩いたコースの逆コースの方が簡単だったのかもしれません。でも、この難しいRFコースを歩ききった達成感と充実感は格別です。

などと偉そうな事を言ってしまいましたが、実は途中でルートを間違えました。P838西で南に伸びる尾根に乗らねばならなかったのですが、その手前で南西の尾根を下ってしまった。10分ほど降りたところで間違いに気が付き事無きを得ましたが、このまま気付かすに谷へ降りてしまったら・・・と考えるとゾッとします。間違えに気付いた後の、登り返しのきつい事きつい事。こういう時の登りはダメージが倍増します。間違えた下降地点に戻って、冷静に地形と地図を見比べてみると「ああ、違う」とわかるのですが・・・。ホント、地図読みは難しいです。

地図読みに自信の無い人は、あまり入らない方がよい山域だと思います。山仕事の踏み跡やテープなども多く、テープに釣られて違う尾根に入りそうになったりもしました。

でも、本当に素敵な山域です。1000mにも満たない低い山稜ですが、深山の魅力はたっぷり。きっとこれからもココへはちょくちょくとくる事になるでしょう。ここら辺の山域を極めてみたいなァ・・・。

09913_013

7時15分。浅瀬のゲートを出発です。ゲート付近にはニャンコが4匹。猫好きの私は、しばし写真撮りに夢中になります。

09913_071 しばらくは世附川に沿って、林道を歩きます。

やがて川の向こうに、素晴らしい滝が現れる。

これが有名な夕滝らしい。

川を渡って、滝の下まで行ってみたい衝動にかられる。が、今日のこの後の行程を考えて我慢する。何しろ今日は、(私にとっては)難しいバリエーションルートを歩くんだ。体力は温存しなければ。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

09913_078

この看板が目印。ここから林道を離れて川へ降りる。

09913_079

吊橋を渡ります。つり橋には『通行禁止』と書いてあります。が、もちろんためらわず通行する。バリエーションルートを歩いていると、こういう『通行禁止』とか『立入禁止』とかの表示には抵抗が無くなってくる・・・困ったもんだよね・・・。

09913_096

三保山荘という表札が掛かった廃屋の裏手から尾根に取り付きます。

ヤブ漕ぎは覚悟の上だったのですが、スズタケはご覧のように立ち枯れ状態。これは助かる・・・がちょっと気になる。数週間前に畦ヶ丸付近のVルートを歩いた時にも、立ち枯れのスズタケが目立ちました。何がおこっているのだろうか・・・。

09913_102

9時40分頃。 山神峠に到着。ちょっと調べた事によると、昔、今は無き水の木部落から浅瀬部落への径路が有ったらしい。尾根の左右にはうっすらと径路跡らしき踏み跡がある。そのうちこの径路は歩かねばなるまい。

09913_108

山神峠から急登の尾根を喘ぎ喘ぎ登る。ほどなく椿丸から西へ伸びる尾根に乗っかる。

ここから椿丸までは、本当に気持ちの良い尾根歩き。踏み跡は無いものの、なだらかで歩きやすく、それでいて深山情緒たっぷり!!

09913_121

椿丸のちょっと手前のピークはとても良い眺め。木に巻いたビニールテープに『(仮)大五郎丸』と書いてありました。仮ってなんだよ(笑)。

このピークから北へ向かってはっきりとした踏み跡があります。ここから織戸峠~大栂~菰釣山へと続くルートが有るそうな。これもまた、絶対に歩いてみたいルート。が・・菰釣山から降りた後の事を考えると日帰りでは難しいんだよなァ・・・。

09913_125

10時40分頃。 椿丸山頂に到着です。ピークである事もはっきりしないなだらかな山頂。ぼんやり歩いていると気付かずに通り過ぎてしまうかも。地図を見て、「ここら辺のはずだよなァ」と周囲を見渡すと、木に小さな標識がかけてありました。

さて、ここからの下山ルートは真剣なRFが必要です。尾根はいくつもに枝分かれしています。山仕事用の目印テープにも惑わされないようにしなければいけません。

09913_133

前述した、間違えて降りてしまった尾根。間伐材が尾根上にゴロゴロとしていて、とてもまともに歩けない。「さすがVルート」なんて思っていましたが、とんでもない間違いでした。

09913_137

正しいルートに戻ってみると、ホラ、こんなに素敵な尾根道です。

09913_141

複雑に枝分かれする尾根を、コンパスを確かめながら慎重に進めば、やがてP795の西ピークへ達するでしょう。

が・・・このピークへ登る斜面が大変です。地形図からは読み取れませんが、実際は驚くほどの急斜面。長時間歩いてきた足と心臓は悲鳴を上げます。鞍部から斜面を見上げた時には「本当にこんな所を登るのか?」と、何度も地図を確かめました。

でも、ここまでくればもうゴールは見えた。この後は迷いそうな尾根もありません。

09913_144

P780東を経て、なだらかな尾根道を下ります。ここら辺は踏み跡も有って迷う事もありません。

09913_148

13時半頃。

無事林道に降り立ちました。

ああ・・・楽しかった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/09/12

私はウソが嫌いだ

などと書くと、真っ直ぐな人間のように聞こえるかもしれませんが、全くそんな事はありません。

どちらかというと、グニャグニャとした人間です。   が・・・正直に生きているという自負は有る。ウソをついたりするのは嫌なんです。

・・・本当は。

09614_008

アイカタ(奥様)とは、もう20年くらい一緒に連れ添っていますが、お互いに『偽る事無く、隠す事無く』を心がけてきました。そんな信頼関係でやっています。

ですから、勝手気ままにやっていても許されているのかもしれません。

実際、毎週毎週、休みのたびに、家事の手伝いもせずに山歩きをしています。仕事のストレスを野山歩きで発散することで心と体の健康を保っている事は、アイカタも理解してくれています。から、あまり文句も言わずに送り出してくれるのですが、一つだけ約束事があります。

『山奥へは行かない事』

出かけるたびに、「山奥へは行っちゃダメだよ」と言われるので、「ハイハイ」と答えるわけですが・・・

山っていうのは、どの辺からが“奥”になるのだろうか・・・。それはアイカタに問いただした事も無いですし、聞いたところで山の事を全く知らない彼女もわからないに違いありません。でもきっと、彼女の頭の中では人がいっぱい歩いているハイキングコース以外は“山奥”になるのかもしれません。

09620_002

最近、バリエーションルート歩きにはまってしまっている私ですが、アイカタとの約束を守っていないという事を心苦しく思っているのです。

どうしたらいいんだろう。誰もいない、道すらない山を歩き回っている事を彼女に言えば、絶対に反対するに決まっています。

ウソをつくのは嫌だけど、山歩きを止める事はできない。

どうしたらいいんだろう。どうしたら彼女に理解してもらえるだろうか・・・。

バリエーションルート歩きをしていて、ただそれだけが悩みの種です。

0999_005

さて

明日は丹沢の秘境、椿丸へ行ってくるつもりです。

この後、山支度を始める私に、きっとアイカタは聞くでしょう。「明日はどこへ行くの?」

そして私はこう答えるでしょう。「椿丸っていう山へ行ってくる。低い山だよ。里からも近いしね。」

決してウソではない。椿丸は902mしかない低い山だし、浅瀬の集落からもそう遠くは無い。そしてこう言えば、彼女も安心するのだから。

でも、この椿丸一帯は、登山道が全く無い山域。それゆえに丹沢の秘境と呼ばれている。

先ほど、1/25000の地形図に、歩くべき尾根筋を赤マーカーで線を引きました。尾根が複雑に入り組んでいて、いかにも迷いそうな山域だ。地図読みを間違えると大変な事になるぞ。ネットで下調べをしてみると、踏み跡は全く無いか、有っても薄いって。ヤブもボーボーでダニもいるって。

ウヒャア!

なんだか、ワクワクしてくる。

アイカタ、ごめん。とにかく危ない事はしないから。

今日は早く寝よう・・・っと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/06

やっぱり貴婦人は美しかった・・・

0996_089

誰が名付けたんでしょうか・・・

丹沢の貴婦人

そう、この花、サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草)

丹沢山地の、それも限られた山域だけで咲く花です。盗掘や鹿の食害で、すっかり数を減らし、絶滅危惧種に指定されている花です。

今日はこの花を探しに行って来ました。

0996_073

9月6日(日)

サガミジョウロウホトトギスを探すために、朝早くから山へ入りました。幻のこの花、まだ実物をこの目で見た事が無いんです。いつもあんまり気負わずにノーテンキに山を歩く事をモットーとしていますが、今日は見つけるまで山を降りない決意。

おおよその生息域は見当をつけていますが、詳しい場所はわからない。でも、岩壁に咲く花ですから、狙うのは沢沿いです。

0996_075

山道を登る。そして沢に出会うと、花を探しながら沢を登り、そしてまた降りる。

そう言っても私、沢歩きなんてした事ありませんから。経験も無ければ知識も無い。一応、ビブラムソールの登山靴なんだけどズルズル滑るんだね、沢の石って。怖ぇ~、怖ぇ~。登りはなんとかかんとか上がって行っても、下りは怖いねぇ~~。やっぱり沢靴とかじゃないと無理だよね・・・。

『浮石に乗ってはいけない』くらいの事は知っているけど、実際見たってわからないって。足場になる石か、浮石なのか。

どう見てもドシっとしている大きな石に足を乗せた瞬間(それも体重乗せる前にトントンと軽く踏んで試しているのに)、ズズッーっと石がすべり落ちた。「やっちまった~」と思いましたね。とっさに隣の岩にしがみついて助かりましたけど。死ぬかと思った・・・。

0996_061

でもね。登山道を歩いているだけでは決して見る事ができない、素敵な光景を見てきました。上の写真、一枚岩を白糸状に落ちる滝。しばし、ボーっと滝を眺めていました。さすがにこの先には進めず、引き返しましたけど。

それにしても、沢屋って言うんですか?沢登りをしている連中。 あいつらは凄いね。沢をちょっと歩いてみて、奴らの凄さが良くわかった。こんな怖い所、平気で登って行っちゃうんだから。

0996_091

でも、そんな苦労をしたかいがあったんです!

ついに見つけました、サガミジョウロウホトトギス!!

見つけた時には、感極まりました。なんて優雅で美しい花なんだ・・・。“貴婦人”とはよく名付けたもんだ。

沢沿いの岩壁にぶら下がるように8株ほど。なんとか頑張れば、花のすぐそばまで行けるゾ。手を伸ばせば触れる場所までよじ登りました。

0996_096

私、初めての野草を見つけた時には、写真を撮るだけでなく、花や葉を触って手触りを確かめたり、葉を掻き分けて根元の様子を見てみたり、クンクンと匂いを嗅いでみたりするんです。

でも、この花にはそれをしなかった。なんだか、触れてはいけないような気品を感じたんです。

・・・貴婦人だもの。

時の経つのも忘れて、花に見とれていました。

 

詳しい場所ですか?

う~ん・・・それは秘密です。

なにしろ盗掘者に狙われている花ですから。まさかとは思いますが、そんな人がこのページを見たりしたらイヤなので・・・。

0996_135

でも、どうしても花を見てみたいという人のために、1箇所だけ場所をお教えしましょう。

表尾根の行者ヶ岳の鎖場の下に立って、北側の岩壁をよく見てみてください。上の写真のように、岩壁に垂れ下がる花を見つける事ができるでしょう。

ここは断崖絶壁で、どうやったて花に近づく事ができない場所です。だから人通りの多い表尾根でも生き残る事ができているのでしょう。

もちろん花に近づく事はできませんので、写真を撮るなら望遠レンズが必要です。上の写真は15倍ズームで撮っていますが、この程度ですから。そうとう高倍率のレンズが必要です。

 

さてさて・・・

なれない沢を歩いたりしたもんだから、ホント疲れた。足も、変につっぱっている。普段使わない筋肉を使ったんだろうか。明日、筋肉痛になる予感・・・。

でもでも・・・

とっても満足です。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »