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2009/08/30

素敵な山の一日・・・夏の終わりに・・・

え~と・・・たまには、まともな山行記でも書こうかなぁ・・・と。

いえ、“たまには”なんて言うと、時々書いているように聞こえますが・・・一度たりともまともな物は書いた事が無い。

でも、「書こうかな」と思うほど、素敵な山歩きをしてきました。ですから、この素敵なルートを皆さんにも紹介すべく、ルート図なども描いて、・・・などと考えていたのですが・・・。

めんどくさくなったので止めました。

それでも、いつもよりは少し真面目に山を紹介したいと思います。

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8月29日(土)

夏の終わりにふさわしく、太陽がキラキラと輝いていました。今日は西丹沢の大滝橋から山へ入り、一軒家避難小屋~鬼石沢左岸尾根~畦ヶ丸~善六のタワ~ショチクボの頭~用木沢出合と歩きます。登山地図には決して載っていないバリエーションルートです。

この鬼石沢左岸尾根はM-K師匠がKAZESAYAGE第3号で紹介していたルートです。読んだ瞬間から、「絶対に近いうちにココは歩く」と決めていたルートです。

朝7時半 箒杉公園の駐車場に車を止めて出発です。

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15分ほど歩いた大滝橋から大滝林道へと入って行きます。気持ちの良い林道を15分歩いたら、いよいよ登山道の入り口です。

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登山道に入って一軒家避難小屋までは一般登山道。大滝沢沿いのとても気持ちが良い道です。要所要所に道標が立っているので地図を広げる事も無く、のんびりと歩きます。

そうこの“のんびり”が今日のテーマ。ここ最近の山歩きでは、必ずといっていいほど暑さバテをしていたので、今日はバテない事を心がけ、わざとのんびり・ゆっくり歩きます。

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8時50分 一軒家避難小屋到着

さあ! ここからが本番だ!! 未知のバリエーションルートに突入です。5分ほど休憩しながら、M-Kさんの山行記と1/25000地図を眺めて、ルートを頭に叩き込みます。

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小屋の裏手、鬼石沢の右岸に、こんなはっきりとした道が。 おや?道端に何やら小さな標識が有る。

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おお! 立入禁止だって!! 

が、もちろん立ち入る。そして立ち入ってしまう事に何故か少し快感を覚えてしまうのは、根が悪い子だからだろうか。

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M-Kさんの山行記によると、鬼石沢右岸から左岸に渡り斜面を登る、とある。右岸を3~4分歩いた所で、左岸側に小さな黄色い杭が有るのを発見。ココだろうか?でも、右岸側の径路は上流へと続いている。判らない。判らないがココから尾根へ取り付くことにする。とにかく沢の左岸側の尾根へ登ればいいのだ。

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かなりの急登だ。ジグザグに登っていく。息が上がる。汗が噴出す。

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「もうダメだ。休憩しよう。」と思い始めた頃、尾根上に飛び出た。かなり長い時間登ったような気がしたが、時計を見たら12~3分だ。

いやはや・・・なんて気持ちの良い尾根だろう。自然林の緩やかな勾配の尾根。こういう所を歩ける事が嬉しくてしょうがない。

途中の鞍部で尾根の左右に径路がある。尾根の右へトラバースしている道は踏跡がはっきりとしている。尾根上は踏跡不明瞭だから、気持ち的に右へと続く道を進みたくなる。地図を眺めながらしばらく考えたが、やはり尾根上を進む事にする。

が、このトラバース道はとても気になる。権現山の方へ抜ける道だろうか・・・。ここはいつか、歩いて調べなければなるまい。

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ほどなく小さなピークに出る。M-Kさんがモッコリ小ピークと名付けている場所に違いない。一休みするには気持ちの良いピークだ。地べたに座り込んで一息入れていると、スズメバチにまとわり付かれる。刺激しないように無視していたが、いつまでもまとわり付いてくるので、近くに巣が有るのかも・・・と早々に立ち去る事にする。

このピークからはいくつもの尾根が延びている。慎重にコンパスで方向を定めて出発。

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右手に権現山の端整な姿を眺めながら、小さな鞍部を越えてすぐに権現山~畦ヶ丸の稜線に出た。はっきりとした尾根なので迷う事も無い。畦ヶ丸へ向かって左手へ進む。

この尾根もまた気持ちが良すぎる! なんて素敵な尾根なんだろう。

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10分ほど歩くと、ブナの大木の有るピークに。P1079だ。

それにしても、山を渡る風の心地良さ! ひんやりとした風が、火照った体にとても気持ちが良い。天然のクーラーだ。

さて、ココまではとっても気持ち良く歩いてきましたが・・・。だんだん勾配がきつくなってきます。踏跡も不明瞭。ですが、尾根から外れないように歩けば迷う場所もありません。

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P1079から50分ほど歩いたでしょうか。ササの背丈がだんだんと高くなり、ついに背丈を越える笹ヤブになってしまいました。M-Kさんの山行記にも書いてあった、“激ヤブ地帯”です。

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シャキーン!! ここでゴーグルの登場だ。

この日のために、ホームセンターで、一番カッコイイ(と自分では思った)ゴーグルを買っておいたのだ。

ゴーグルを装着して激ヤブへ突入だ! なんだかゴーグルをつけただけで、ヤブ漕ぎのプロになった気分。

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激ヤブを進む事15分、突然のように畦ヶ丸山頂へ飛び出す。11時半頃。

畦ヶ丸山頂は今日も登山家でいっぱいだ。“人が多い”が苦手な私は、早々に立ち去りたいが、ヤブの急坂を登ってきたばかりの心臓と肺は悲鳴を上げている。

山頂の片隅で息を整えるのに5分ほどかかってしまった。

山頂から西沢方面へ一般登山道を駆け下りる。木ハシゴなども有る急坂だが、Vルートを歩いてきた身にとっては楽勝の道だ。

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30分程で善六のタワに到着。さあ、ココからまたVルートへ突入だ。本日のセカンドステージ。

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善六のタワから登山道を離れ、尾根に乗ったところでトウセンボだ。『登山道ではありません』と書いてある。

わかってる、わかってるサ。とロープをまたぐ。またもや、何故か快感。

しばらくは尾根上にはっきりとした径路が続くが、ほどなく尾根の形がなくなり、踏跡も不明瞭になる。が、地図を見ると、もうP1119の直下だ。とにかく歩きやすそうな斜面を選びながら、上へ上へと登る。

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すぐに、穏やかな広場のようなピークだ。P1119だ。後でネットで調べたら、善六山というらしい。

ココは南側の眺めがとても良い。権現山から畦ヶ丸の山並みをしばし眺める。写真の右の山が畦ヶ丸。数時間前、左の辺りからこの稜線を歩いていたんだ。

さあ、ここから次のピーク、ショチクボの頭までのルートを地図で確認する。尾根ははっきりとしていて、迷う事もなさそうだ。

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途中の鞍部での事。痩せた鞍部を尾根上から見ると、3mほどの高さだが崖になっている。これはとても降りられないと判断。少し戻ったところから、山腹を降り、鞍部へ向かってトラバースを試みる。が、コレが判断ミスだった。滑る斜面をこらえながら、かなり危険なトラバースだった。必死の思いで鞍部に立ち、崖を眺めると・・・これは登れる。木につかまりながらだけど、わりと安全に登れるかも。という事は、降りられる。崖の上からもっと良く観察すべきだった・・・。

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13時10分 ショチクボの頭に到着。

よく見ると、山頂の木に小さな札が『塩地窪の頭』と書いてある。なるほど。漢字で書くとこういう名前だったのか。

さて、ここからどのルートで降りるか。事前に調べたネット情報では、北の尾根を用木沢出合へ降りるのが一般的らしい。いや・・・一般ルートではないのだから、一般的も何も無いのだが・・・。

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しばらくは穏やかな、気持ちの良い尾根が続く。ココもまた、極上の尾根だ。

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しばらく歩くと・・・シカ柵が現れる。尾根をちょうど半分に切るように、続いている。

シカ柵扉の前でウ~ンと考える。シカ柵の内を歩くか、外を歩くか・・・。

迷った挙句、外を歩く事に。なんとなくだけど、今までの経験上、シカ柵は尾根のチョイ下に付けられる事が多いのだ。シカ柵の外側の方が歩きやすいだろう・・と思ったのだ。

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が、これが全く逆。やがて尾根はシカ柵内に占領され始め、シカ柵外は脆い斜面を歩くはめに。シカ柵の中に入りたいが、扉も無し。乗り越えたくても有刺鉄線。

やがてガレた急斜面で、前へ進めなくなる。いったん谷を渡って隣の尾根に登り、しばらく降りたところでまた谷を渡りなおしてシカ柵尾根に戻り。かなりの時間と体力のロスだ。

完全に失敗した。シカ柵の中へ入るべきだったんだ。

ところが!

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なんとか、かんとかシカ柵沿いに尾根を降りきり、シカ柵扉を見てビックリ!! なんと、南京錠がかけてあります。もし、シカ柵の中を歩いていたら、ここで外に出られない。有刺鉄線の柵を乗り越えなければならない事になっていたんだ。いやはや・・シカ柵に入らなかったのは正解だった。

それにしても何のための鍵? 丹沢では数多くのシカ柵と扉を見てきたが、鍵をかけている扉なんかはじめて見た。だって、シカのための扉なんだから、鍵なんて必要ないでしょう? それともVルート歩きに対する嫌がらせか?

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14時20分頃  何はともあれ無事、用木沢出合の林道ゲートに到着です。

さて、ココから長い舗装路歩きだ。山を降りてからの林道歩きを嫌う登山家も多いけれど、私は別に嫌いではない。歩いてきた山の余韻を噛みしめながら、のんびり歩きでクールダウンするのも悪くは無い。

そして今日は暑さバテもしなかった。わざとゆっくり歩いた事が良かったんだ。ようやく夏の歩き方を掴んだ気がする。

が・・・もう夏も終わりだ。きっと、来年の夏には忘れている事でしょう。それが私流なのだ。

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14時45分 やれやれ。いつもの西丹沢自然教室に到着。

お疲れ様でした~。

と思ったら、今日は箒杉公園に車を止めたんだっけ。まだ30分くらい歩かなくてはならない。ガクっとくるゼ・・・。

しかたがない、もうひと踏ん張り。

と歩き出したところで、本日最大のビックニュース!!

なんと、丹沢マイナールート探検隊のキリヤマ隊長とアンヌ隊員にお会いしたのでした。丹沢歩きをしている人なら、知っている人も多いでしょう。愉快・痛快なHP『丹沢マイナールート探検隊』。私もこのHPの大ファンで、いつも読んでいるんです。だから、お二人にお会いするのはもちろん初めてですが、雰囲気ですぐにわかりました。

いや~、これは嬉しかった。舞い上がっちゃって、ろくにお話もできなかったけれど・・・。

 

というわけで・・・

本日は、素敵なバリエーションルート2本立て。そして憧れの探検隊に遭遇。

と、とても有意義な一日でした。

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2009/08/27

遥かなり・・・蛭ヶ岳

8月23日

よくもまあ、飽きもせず毎週毎週山へ登るもんだ。自分でも呆れる。

でも今日はちょっと違う。一人じゃないんだ。友人と一緒に登る。

メンバーは、仕事でちょくちょく世話になっている美術塗装会社の社長O君。そしてサイドバーでリンクもしているアーティストの中ちゃん。

2日前に急遽話がまとまって、3人で山へ登る事になった。行き先は、私の願いを聞いてもらって蛭ヶ岳へ。本当は白馬尾根での蛭ヶ岳登頂を計画していたのだが、2人をVルートへ連れて行くのもどうかと思ったので、堂平~丹沢山~蛭ヶ岳という正攻法で攻め上がる事に。

当日朝、集合場所に現れたO君の格好は、塗装屋らしくペンキの染み付いた作業着。そして中ちゃんはアーティストらしくオレンジのGパンにパナマ帽。さすがにちょっとひく・・・が、まあイイ。登山用品店で上から下まで揃えました、なんて格好されるよりもよっぽどいいサ。

朝8時、塩水橋に車を止めて出発!

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堂平付近の自然林。こういう山、大好き。

O君は体力自慢だが、登山経験は私と一緒に三の塔と塔ノ岳に登った事があるくらい。中ちゃんは富士山に登った経験アリ・・・だが体力は・・・。

という事で、自然に私がリーダーとなってしまうのだが、ド素人に毛が生えた程度の山経験。はたしてこんな3人に丹沢最高峰の蛭ヶ岳になど行けるものでしょうか?

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シロヨメナが咲き始めていました。ブナの森にシロヨメナはとても良く似合う。

今日は天気がよろしくない。登山口から山頂まで、ずっとガスの中。景色が見えないと、なかなかテンションも上がらないもの。山登りなんてテンション上げていかないと、きつさが増すだけだもの。

そして蒸し暑い。汗がダラダラと流れる。体力がどんどん消耗していく。

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キオンの花も咲き始めていました。私はこういう山の花を見つけるだけで、テンションを上げられるのだけれどね・・・。

そしてアクシデント!

中ちゃん、ヤマビルにやられる!!

気がつくと中ちゃんの靴下が血で染まっていた。う~ん、どこで襲われたんだか・・・。怪しいのはワサビ沢付近の山道か。いかにもヒルがいそうな道だった。ヤマビルが大っ嫌いでヤマビルレーダーが敏感な私は、蠢く影にはすぐ気が付くのだが・・・今日は気がつかなかった。

それにしても可哀想な中ちゃん。テンションが下がってしまった。わかる、わかる。奴らにやられると、本当に気持ちが萎えるよね。

11時すぎ、丹沢山山頂到着。ペースだいぶ遅し。この時点でだいぶ疲労がたまっていた。蒸し暑さの中を登ってきたからね。でも、とにかく蛭ヶ岳に向かってみるか、と11時半頃出発。

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丹沢山を出てすぐに見える不動の峰。疲れているせいだろうか、とっても遠くに見える。

が・・・やはり蛭ヶ岳は遠かった。丹沢山から30分ほど歩いた不動の峰付近で、戦意喪失。今日はこの辺にしておこうか。

あと1時間という地点での登頂断念。まあ、そんなのも我等らしくっていいさ。『山は楽しくのんびり歩く』が私のモットー。辛さを我慢してまで歩かない。

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フジアザミも咲き出したいました。今日もたくさんの山草に出会えて、とても満足です。

帰りは丹沢山から天王寺尾根で塩水橋へと降りました。

下山路でヒザ痛に襲われてしまった中ちゃんには、試練の1日だったのでしょうか。コレに懲りずにまた一緒に登ろうね。O君は、途中断念が少し悔しかった様子。涼しくなった時分にまた行く事を約束する。

でも、私はとても楽しい1日でした。ホント言うと、山頂に立つ事などはあまり重要じゃない。山の中を歩く事が大切なんだ。私にとってはね。そしてたまには仲間とワイワイ言いながら歩くのもいいもんだね。いつも一人で歩いているから、とても新鮮な楽しさでした。

それにしても丹沢最高峰は、そう簡単に私を受け入れてくれない。また、蛭ヶ岳登頂の宿題が残ってしまったなぁ・・・。

まあ・・・楽しみが残ってる、って事さ。

 

今日のオマケ   『これなあに?』

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山を歩いていると、“不思議な”とか“変な”物体によく遭遇します。今日見つけたコレはいったい何でしょう? 大人の手のひらくらいの大きさ。 キノコの一種だろうか?

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2009/08/18

残暑お見舞い申し上げます

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毎日暑い日が続きます。とは言え、朝晩の空気はだいぶ涼しくなってまいりました。

夏もあと僅かですねぇ・・・。

私はと言うと。忙しく仕事をさせていただいています。毎年この時期は、わりと忙しいんです。そして仕事の休みは、相変わらず山歩きをしています。

やはり暑さの中での山歩きは、けっこう体力を消耗するのでしょうか。疲れが取れないんですよね。自分でもわかってはいるんです。若い頃のような体力は無い事は。でも、「もう若くないんだから」と言われるのが大っ嫌い。「てやんでぇ!まだまだ若いワ!!」となって無理してしまう。

そういう性分ですから。

どんなに疲れていても、山歩きはやめません。

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先だっての日曜日にも、やっぱり丹沢へ行ってきました。

マルガヤ尾根という山を歩いてきました。ここはまともな登山道ではない。バリエーションルートというやつです。地図にもガイドブックにも記載されていないルート。もちろん道標もない山道・・・いや道すら無かった・・・。

実はココ、M-Kさんという丹沢の達人が、KAZESAYAGEという小冊子で紹介していたルートです。

素敵な山歩きでした。誰もいない山の中をザックザックと登っていました。楽しかったぁ。この楽しさは、たぶんやった事が有る人にしかわからない。言葉では表現できません。

ミズヒ大滝の横から尾根に取り付きました。が、見ても崖のような急斜面。「おいおい・・・こんなとこ、とても登れないだろ。」としばらく見ていると、不思議な事に「あ~行って、こ~行けば登って行けるかも」とルートが見えてくる。

でもね。これはM-Kさんが『ここから尾根に登る』と書いているのを、読んでいるからできる事です。そうでなきゃ、とてもこんな急斜面を登ろうなんて思うわけが無い。登ったとしたって、その先に歩ける尾根が有るかどうかだって判らないのですから。

だから、こういうルートを開拓している達人達に畏敬の念を感ぜずにいられません。

ホント・・・凄い人達だ・・・・・

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M-KさんのHPの掲示板に、さっそくカキコミをしたんです。『マルガヤ尾根を歩いて、楽しかったぁ』という事を。

『バリエーションルートを歩く事は、危険に身を投げ出す事。安全に登って無事に帰る事を心がけるよう』という趣旨のレスをいただきました。

なんだか考えさせられてしまいます。・・・そうだよなぁ~。

あまり深く考えず、ろくな装備も持たず、散歩の続きみたいな感覚で山奥へと一人で入って行く私。

一般登山道をチョロチョロしているうちは、それでも良いのだろうけど。先日のようなVルートを歩いていると、フッと「いいのか?」と思ってしまうこともあるんです。前にも書いたけれど、熊が出るかもしれない。足をとられて滑り落ちるかもしれない。動けなくなっても、何日間も誰も通らないかもしれない。そんな所を一人で歩く事に恐さを感じないでもないんです。

でも、Vルート歩きの面白さを知ってしまった。これはちょっと止められない。そんなドキドキ感も、面白さの一つなのかもしれません。

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さて・・・もうまもなく秋風も吹き始める事でしょう。

自分で決めていた、夏の宿題が残っているんです。

丹沢最高峰の蛭ヶ岳に登る事。

けっこう丹沢は歩き回ってますけど、まだ蛭ヶ岳には登っていないんです。恥ずかしながら・・・。

別に暑い夏に行かなけりゃいけない理由は無いんですけどね・・・。なんか真夏に登る事に意味が有るような気がして・・・・ちゃんと説明はできませんが。

早く行かないと、夏が終わってしまうなぁ・・・。

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2009/08/07

それでもバカは山へ登る

まったく・・・今週は調子が悪かった。

咳はでるは、頭痛がするは、腹具合はおかしいは・・・夏風邪だ。それなのに、今、外せない仕事を抱えていて、休めないどころか毎朝早起きしてちょっと遠い現場へ行かなければならない。ただでさえ暑さで疲れる時季なのに、風邪が重なってまいっている。

夏風邪はバカがひくそうだから仕方がないのだが、原因ははっきりしている。先日の日曜日に大雨の中、山歩きをしてきたからだ。

“雨の中を歩く”事など、当たり前にやっている事だから、別に変わった事をしたわけではないのだが、土砂降りの中で山登りをしたのは初めてだ。

ドブネズミのような姿で帰ってきた私は、アイカタ(奥様)に「なんでこんなバカな事をするの!」と金切り声で叱られた。が、なぜこんな事をするのかは私にもわからない。いつもそうだが、バカな事をしようと思ってするわけではないのだ。結果がバカな事になってしまうだけで。

だが、決して後悔もしていないし、反省もしていない。むしろ喜んでいるくらいだ。おバカ山行記録に新たな1ページを加える事ができたのだから・・・。

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8月2日(日)

降水確率30%の予報を信じて、いつものように丹沢へ突入。札掛の駐車場に車を止める。先週に続いて『いまだ未踏のメジャールートを歩いてみよう』シリーズで、この日は長尾尾根を登る予定。

7時30分  丹沢ホームの脇から長尾尾根に取り付く。この時点では、雨は小降りながら、山は上の写真のような嫌な雰囲気。でもバカは「本降りになるかも」とは考えない。「このくらい降ってたほうが、涼しくっていいや。」くらいに考える。それがバカの特徴だ。むしろ「そのうち止むんじゃね」とも考える。ノーテンキだ。が、このノーテンキこそが私の持ち味でもあるのだ。

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雨はだんだん強くなる。そして長尾尾根はつまらない尾根だ。いや・・・それは言い過ぎかもしれない。雨の中を歩いているからつまらないのかもしれない。勾配も緩やかで、歩きやすい道だ。

が・・・下草が貧相で、私としてはつまらない山道で有ることは事実だ。だいたい私の経験から言うと、ヤマビルの多い山域は山野草が貧相なのだ。これは鹿と関係有るのかもしれない。はっきりとはわからないが・・・。

ヤマビルといえば、この長尾尾根はヒルが多い。高度1000mくらい(地図読みで)の所で、もうここまで上がればヒルはいないだろうと立ち止まって休憩をしていたら、ウネウネと蠢く影を見てしまった。ガクッと気持ちが萎えた。1000m以上の高地には生息しないと聞いていたんだけどなぁ・・・。

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9時30分 新大日山頂に到着。もう雨はザーザー降りです。

多少の雨ではレインスーツを着ない私ですが、さすがにここで着用。レインスーツを着ながら考えます。さて、これからどうしよう。

予定では、ここから塔の岳、日高と行き、三角沢の頭からキュウハ沢出合へ降りるバリエーションルートを歩くつもりでした。

が、さすがにこの雨でVルートはまずいだろ。バカではあるけど大バカではないのだ。1番短い帰路はタライゴヤ沢沿いに降りる道か。でも、この雨の日に沢沿いのルートはどうだろう。増水していたらニッチもサッチもいかなくなる。(バカのくせに意外と冷静)

来た道を降りるのは許されない。いくら雨だって、そんなつまらない事はできないのだ。そうだ、三の塔からヨモギ尾根を降りよう。ヨモギ尾根もVルートには違いないが、以前歩いて安全な道であることは知っている。

そうと決まったら、さあ出発。三の塔へ向かって表尾根を歩きます。

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10時15分 行者岳

久しぶりに歩く表尾根です。最近Vルート歩きに目覚めた私は、時々見つけるピンクのリボンがとても気になる。ここはVルートの入り口なんじゃないかと、つい踏み後を探したりしてしまう。

この行者岳山頂の奥の看板の裏にもピンクのリボンとはっきりとした踏み後が。行ってみたい衝動を抑える。さすがにこの悪天候だ。今日はやめとく。でもここは『そのうち歩く』リストに入れる。きっと近いうちに・・・。

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渓流じゃないよ。登山道なんだ。雨足、ますます強くなる。足も重くペースも落ちる。

行者岳を過ぎたあたりから、次々登山者とすれ違う。次から次へと10数人。時間から考えて、きっとヤビツ峠行きの1番バスに乗ってきた人達だろう。こんな大雨の日に何やってんだ! ああ、この人達もまた、バカなんだ。と、にこやかに挨拶を交わす。「こんにちはぁ!」

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11時 ようやく三の塔のお地蔵さんが見えた。ここから5分ほどの山頂に有る避難小屋で休憩、とも思ったが、もう一刻も早く帰りたい気持ちが強く、このままヨモギ尾根に入る。

そしてこの後・・・土砂降り。

だからヨモギ尾根の写真はありません。さすがに無頓着な私も、カメラが壊れると思ったもので。

3月に歩いた時には、「なんて歩きやすい尾根だ」と思ったものですが、今日は「なんて歩き難い!」 グチャグチャでドロドロでズルズルで。

歩きながら或る事に気がつきます。このまま尾根を降りたら、最後は川の渡渉がある。こんな日に渡渉できるだろうか? たしか途中からキャンプ場へ降りる分岐があったはずだ。

そしてキャンプ場へ降り立つ。こんな土砂降りの中何組かがキャンプをしている。「バカだねぇ~。」 大雨の中登山をするバカ者に、バカ呼ばわりされるキャンパーもたまったものではない。

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12時 キャンプ場から県道へ出る。

さすがに「助かったぁ~」という安堵感。いつもなら登山靴では歩き難い舗装路歩きも、この日は「なんて歩きやすいんだろう!」

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12時45分 無事、札掛に到着。橋の上からヨモギ尾根最後の渡渉地点を見てみる。おお、激流渦巻くだ。こんなところとても渡れないぜ。途中でキャンプ場に降りる判断は良かった。勝ったな。などと意味がわからない事をつぶやきながら・・・何故か満足。

さあ、駐車場で最後にヒルチェック。靴紐の間に2匹。そしてズボンの裾に3匹。

チッ!!!

天敵ヒルを車の中へ持ち込むわけにはいかない。着ていたシャツをズボンを靴下を脱いで、入念にヒルチェック。雨の中でパンツ一丁。バカ丸出しだ。

幸い咬まれた後は無し。だけど、雨の中じゃヤマビルファイターも役立たず、って事だな。

 

さてさて

さすがに土砂降りのヨモギ尾根では、萎え萎えでしたが、終わって振り返ってみれば「こんな経験も、これはこれで楽しかったかも」なんてね。

『喉もと過ぎれば熱さ忘れる』 これもまたバカの特徴の一つです。

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