« 菜の花 | トップページ | 雪 »

2008/01/31

冬枯れの木

Kareki01

全ての葉を落としてしまった冬枯れの木のイメージ。

「寂しい」・・・「寒々しい」・・・

でも何故か、この枯れ木達に心を惹かれてしまうんだ。若い時からそうだった・・・。

Kareki02

若い時。そう・・まだ20代前半の時。枯れ木の絵ばっかりを描いている時期があった。

気に入った枯れ木を見つけると、寒空の下で何時間もかけてスケッチをした。そして部屋に閉じこもって枯れ木の絵を描いた。細い小枝を、極細の面相筆で1本1本描いていく。何百本も何千本も、何日も何日もかけて、チクチク、チクチクと描いていく。今から思えば病気だね。

実際、精神的にはかなり病んでいたと思う。躁鬱の症状もひどかった。気の合う友人もいず、いつも一人だった。何日間も誰とも会話をしない、なんて事もザラだった。でも、不思議と嫌な思い出はないんだ。むしろ楽しかったような・・・気すらする。食費にも困るくらい貧乏だったけど。定職についていなかったからね。でもあれはあれで、幸せだったような気もする。アルバイトのお金が少し溜まると、フラフラと旅に出かけていたっけ。

今はどうだろう。生活に困らない程度の収入はある。狭いながらも家がある。そこそこ仲良しの家族がいる。・・・これはこれで、たぶん幸せなんだろう。でもあの頃は・・・何者にも縛られない自由があった。有り余る気儘な時間があった。そして夢があった。

何かを得れば、何かを失う。それが人生ってものか・・・。などと、わかった風な事を言ってみる。たぶん今はもう・・・枯れ木の絵は描けないだろうな・・・。

Kareki03

さんざん枯れ木と言ってきたけれど。枯れ木という言い方は間違いだよね。かといって、他にどんな言い方があるのかわからないけれど。だって枯れているわけではないのだもの。ただただ、春が来るのをじっと待っているんだ。木枯らしに耐えながら、じっと待っているんだ。

もうすぐだ。春は確実にやって来るから・・・。

|

« 菜の花 | トップページ | 雪 »

コメント

こんばんは♪
これは冬枯れの桜の木でしょうか?
モノトーンの世界、私も好きです^^
>何百本も何千本も、チクチク、チクチクと…
ちょっとわかる気がするかも^^;
私も昔、1日中部屋にこもって絵を描いてました。
しかも虫眼鏡を使って!(笑)人物イラストなんですが、髪の毛の一本一本、まつげの一本一本まで拡大して丁寧に書き込んで自分が思うようなラインを追求していました。一本でも狂うとその絵はボツ。今じゃ考えられないです^^;
いつも一人だったshiroさんが、奥様と出会って…
どんな恋愛をされて今のshiroさんに変化していったのか?
ますます興味深々(笑)いつか聞かせて下さいね^^

投稿: てぃえら | 2008/02/01 18:46

(^O^)/私もです。私の場合はいっときセル画の絵の具つけを仕事としたもので…今も面相筆、短歌を書いたりする細筆代わりとか結構便利に使っています。
この枯れ木、雪を被ると一変するのですよぅ。
友人と冬の長野の山越え中、大雪になり車窓からの眺めはそれはそれは見事な眩しい光景、宇宙からは止む事のない大雪が降り注ぎ、満開の桜以上でした。助手席で「綺麗だ」と騒ぐ私を尻目に運転中の彼女は必死の形相で大変であったろうと、昨年癌で急逝した彼女を偲ぶ「枯れ木」はかけがえのない思い出です。

投稿: ちょも | 2008/02/01 22:11

てぃえらさん、こんばんは。
桜の木・・なのかなぁ? ゴメンナサイ。わかりません。3枚目は榎かな・・・木の形からして。
>虫眼鏡を使って
・・・!! てぃえらさんも、病気ですね♪ 髪の毛の1本1本・・・私以上に病気かも。(笑)
でも、よ~くわかります。私も、猫の毛のフワフワ感を描きたくて、1本1本毛を描いていった事があります。だけど・・・結局うまく描けなかったなぁ。
>一本でも狂うとその絵はボツ
すごいネ、てぃえらさん。そういう姿勢の人、好きなんです。自分でも、そういう姿勢で真剣に取り組んでいるつもりでも、どうしても妥協をしてしまう部分ってあったものなぁ・・・。
確かに、私もやはり、今じゃ考えられないです。だいいち、そんな根気はもう無いもの・・・。
 
アイカタとのなれそめには、ドラマチックな話など何もないんですよ・・・。(汗)
こういう話は照れてしまうので・・・。(汗、汗)

投稿: shiro | 2008/02/02 01:48

ちょもさん、こんばんは。
ちょもさんって、アニメーターさんだったんですか!?
私も面相筆が大好きなんですよ。私的には絵筆よりもずっと使いやすい。今でもよく使ってます。
 
雪を被った枯れ木の美しさ。わかります、わかります!
墨絵のような美しさ・・・。白と黒だけの色の無い風景。こんなにも繊細なものなのか、と心を打たれた事がありました。真冬の東北を旅している時。
それにしても、大雪の中での峠越えは、命がけの運転だったんでしょうね。いい思い出ですね。

投稿: shiro | 2008/02/02 02:01

おはようございます。
四季折々の楽しみと辛さがあるように、
人生もいいとこどりというわけにはいきませんね。
でも、良くなった所があれば、
必ず不自由な所が出てくるのがいいのかもしれませんね。
明け方から雪が降り続いております。
すでに道路も雪で真っ白くなっています。
今日は、雪を被った枯れ木が楽しめることでしょう。

投稿: どてかぼちゃ | 2008/02/03 05:38

>アニメーター
宮崎駿さんの「スタジオジブリ」は有名ですが少々企業の「スタジオアド」で原画のトレスを書いたり色つけをしていただけなんですよ。もう必要としないトレス机がまだ捨てられずに部屋の片隅に居座っています。当時は「みなしごハッチ」の仕事が最も多かったような気がします。朝まで仕上げて夕方には放映されていた、なんて綱渡りみたいな事していましたっけ。ビデオに撮りチェックしながら冷や汗をかいていたものです。あっ、年がバレちゃう。
今朝は枯れ木に花の雪でした。が、後始末が大変なので…雪は嫌ですねぇ^^
ところで「雑草walker」毎日楽しくお邪魔しています。
次号も楽しみにお待ち申し上げておりますので宜しく( ̄人 ̄)

投稿: ちょも | 2008/02/03 15:55

どてかぼちゃさん、こんばんは。
>四季折々の楽しみと辛さ
ああ、なるほど、ですね。
全てが思うがまま、というわけにはいきません。思い通りにならないのが、人生です。
でもね。その中でも1番こだわるべき事は、どれだろうと考えるわけです。『安らぎと安定』なのか『自由気儘』なのか・・・。この答えは出ませんけど・・・。
今日の雪はずいぶんと積もりましたね♪
雪を被った枯れ木、たっぷりと鑑賞してきました。

投稿: shiro | 2008/02/03 21:06

ちょもさん、こんばんは。
みなしごハッチの時代ですか・・・。まだCGなどの無い、職人技でアニメを作っていた時代ですね。
トレス机って知りませんが・・、もしかしたら中に蛍光灯の入っているガラスの机ですか? 
今日の雪はよく積もりましたね。
私は“枯れ木に花”を求めてウロウロと歩き回っていました。・・・おかげでちょっと風邪気味です。
我が家はマンションで、後始末の心配も無いので・・・雪はわりと好きです♪
「雑草WALKER」、いつも見ていただいてありがとうございます。今ちょっと・・・更新が途絶えていますが・・・。またすぐに・・・、野草ページの更新も再開しますから。猫のアルバムの第3集も、きっと必ず・・。

投稿: shiro | 2008/02/03 21:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73531/17912331

この記事へのトラックバック一覧です: 冬枯れの木:

« 菜の花 | トップページ | 雪 »