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2007/04/16

山瑠璃草

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私の好きな散歩コースの一つが、川崎北部の枡形山です。山と言ったって、標高80mの丘陵です。が、人間の手が加わっていない自然が残る、貴重な場所です。

この枡形山でヤマルリソウを見つけたのは、去年の事でした。忘れな草を二回り位大きくしたような、瑠璃色の可愛い花です。ここら辺じゃ滅多に見かけない、貴重な花です。でも、3月にこの場所を歩いた時には、ヤマルリソウらしき芽生えが見られなかったので、心配していたんです。

もう花が咲いていなくてはいけない時季だ。そう思って、去年見つけた場所に行って来ました。

ところが・・・。咲いていません。と言うより、有りません。ヤマルリソウの株が。

理由はわかりません。何らかの原因で枯れてしまったのかもしれません。が・・・『盗採』という言葉が頭をよぎりました。

去年もそうだった。この枡形山で幼いキンランの株を見つけて、花が咲くのを楽しみにしていたんだ。でも1週間後には消えていた。この時は、掘り起こした後が有ったので、盗採だと思った。

こういう事をするのは私と同類の花好き人間だと思うと、余計腹立たしい。込み上げる憤りのやり場に困りながら、しばらくその場所にたたずんでいました。

消沈した気持ちでその場を離れ数歩行った時、少し離れた木の陰に瑠璃色の小さな花が咲いているのを見つけました。

ヤマルリソウだ!

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嬉しかった。そっと近づいていみる。小さな株が数個ある。葉っぱがまだしょぼしょぼで、あきらかに1年目の株だ。

嬉しかった。ヤマルリソウ、消える前にちゃんと子孫を残していたんだ。なんて素晴らしいんだ、自然の力。

こういう山の自然を見る度に思う。何か人間の力をはるかに超えた大きな力が働いている事を。昔の人々は、それを神と呼んだのかもしれない。

そしてその度に思う。こういう自然を残していかなければいけない事を。こういう自然に触れないと、人間はすぐに忘れてしまうんだ。自然を恐れ、敬う気持ちを。自分達も自然の1部なんだという事を。

ヤマルリソウ。来年も必ず会いに来る。きっと、去年見たような大きな株に成長して、たくさんの花を咲かせている事でしょう。

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