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2005/08/16

東京国立近代美術館

娘の夏休みの宿題に、『どこか美術館へ行って、その感想文を書く』というのがでました。変な宿題とも思いますが、「いい宿題だなぁ」と感心しました。

娘が「どこか美術館へ連れて行け」と言います。「どんな絵が見たいのか?」と聞いても、「何でもいい」。絵には興味無いと言いたげ・・・。

そこで私の独断で決めたのが、竹橋の国立近代美術館です。ここなら名画揃いで、子供の教育にもってこいだろう。というのは表向きの理由で、私が行きたかっただけです。東京の美術館はたいてい回りました。当然この近代美術館も数回は行ってます。でも、もう十数年以上行ってないから、久しぶりに行きたくなったんです。

という訳で、娘と二人、竹橋まで行ってきました。久しぶりに近代美術館の中へ・・・。あれれ、だいぶ様子が違うぞ、と思ったら4年前に改修工事をしていたんですね。昔と比べ、展示のしかたもだいぶ見やすくなっています。

3 最初のフロアーで、和田三造の《南風》を見つけました。昔は一番最後に展示してあった絵ですね。

最初にこの絵を見た時は、まだ十代の頃でした。力強いタッチと、光の表現の美しさに震え上がったものでした。言葉では表せないような、感動を覚えた絵でした。

今は、そんな感動もこみ上げては来ないけれど。ただただ、昔の自分を懐かしく思い出します。

1 そんな事を思ったりしながら、娘そっちのけで、絵を見て回ります。昔とは、趣味が変わった・・・と言うか、絵に対する見かたが変わった自分に気が付きます。

その鈍くて暗い色彩で、好きでは無かった藤田嗣治の絵が、すごく心に響きます。

この淡いトーンの表現が、なんて素敵なんだろう。

4 イラストタッチの画風で、認めたくなかった小茂田青樹の絵の前で、ボーゼンと立ちすくみました。

なんて綺麗な色彩なんだろう。黒ベースなのに透明感のある色。美しい絵だなぁ。

2 若い頃は、興味が無かった日本画。上村松園や、小倉遊亀や、加山又造などの絵の良さが、ちょっとだけ解るようになった気がします。

やはり、若い頃とは感性も違ってきているんですね。昔とは別の感動を味わいながら・・・。

 

 

おっと・・・。忘れるところでした。今日は娘の付き添いですから。

と思ったら、娘は娘で勝手に見て回っているようです。

 

5 娘に、「気に入った絵はあったかい?」と聞いたところ、ドローネーの《リズム螺旋》だそうです。

ええッ!? バリバリの抽象画じゃないか。それも色面構成の。

子供の時から、こういう抽象画が好きって、どうなんだろう? ・・・いや、いいんだけどね。本当に解っているの? というより大丈夫か?わが娘よ。

 

 

尚、この記事中の画像は、もちろん館内で撮影したものではありません。国立近代美術館発行の資料本から、無断で転載したものです。

しがないblogのやる事ですから、どうぞお許しください。

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コメント

>昔とは、趣味が変わった・・・
年輪のリンのお陰でしょうか。本もソウですねー。先頃「路傍の石」を読みました。感想文を書かされた小学生の頃の印象と余りにも違う事と感動する部分も大きくズレ、少々ショックを受けている位です(笑) 十年に一度は名作と言われるモノは読んでおこうと感じた事でした。「感じる」モノは年代で「美」さえも変わるかも知れませんもの。
抽象画を選ばれたお嬢様は無意識のウチに現代の美を察していらっしゃるのかも知れませんね♪

投稿: ちょも | 2005/08/16 23:50

ちょもさん、こんばんは。
感性というか「感じる」モノは、年齢によって変わってくるものですね。当たり前といえば、当たり前かもしれません。「感じる」モノが、幅ひろく深くなっている反面、鋭さが鈍ってきているようにも思います。
『十年に一度は名作と言われるモノは読んでおこう』という意見、そのとおりですね。山本有三か・・・。私ももう一度読んでみようかな。

投稿: shiro | 2005/08/17 22:27

おはようございます!
『美術館見学』・・・良い宿題ですね◎ 私も、絵が好きで美術館やギャラリーなど、よくのぞいて歩きました。今は、子供たちと・・・と思ってもなかなか足を運ぶことはないのですが、宿題なら(。ёё)。♪
私も子供の頃『平面構成』好きでした。小学校6年生のとき、図工の時間の課題で初めて自分で製作して面白くてワクワクしました。・・・抽象画とは違いますけど・・・(*゜.゜)ゞ 
配色や形がハッキリとしていて、そういうのが子供にはかえって解かり易かったりするのかも知れませんね・・・!

投稿: moomin mama | 2005/08/19 07:55

moomin mamaさん、こんばんは。
娘も、宿題だから仕方なく行ったようです。しかし、こんな宿題が出なければ、一緒に美術館へ行く事も無いだろうし。『うん、粋なことをする先生だ』と感心したしだいです。
あ~、なるほど。子供の感性には、こういう抽象画のほうが解りやすいんですかね・・・。私はいまだに、この手の抽象画は理解できません。

投稿: shiro | 2005/08/19 22:24

お暑うございます。

>というより大丈夫か?わが娘よ。
ばっちり大丈夫だと思います!
子どもの感性っていうのは、大人に比べてまだいろいろな経験が少ないので、直感的なものによるところが多いと思うのですが、それだけに自分の波長に合った物を見つける力に長けていると思うんですよね。

この藤田嗣治、いいですね~!
先日私が行った、オークラでの絵画展にも藤田の描いた裸婦ものが5~6点くらい出ていましたが、どれも素晴らしかったです。

投稿: NOKO | 2005/08/20 08:51

NOKOさん、こんばんは。
こちらの方まで、ありがとうございます。
ハハアなるほどです。確かに、子供は先入観無しに、直感で絵を見ているかもしれません。大人は、色々な先入観(作者名とか他人の評価とか)で見てしまいますから。そういう事で見ないように心がけてはいますが、やはりどうしても・・・。
藤田嗣治の絵、惹きつけられてしまいました。若い頃は、あまり好きではなかったんです。暗いトーンが・・・。でもこれが、暗いのではなく繊細で複雑なトーンであることに気が付きました。見れば見るほど奥の深い絵です。

投稿: shiro | 2005/08/21 00:37

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