2009/11/06

神林学 展

11月5日

09116_008

造形屋なんてアホな稼業をしているわけです。アホな稼業ですが、彫刻の技術は一通り身に付けていないといけない仕事ではあります。駆け出しの頃、彫刻技術を教えてもらったお師匠様が、彫刻家の神林 学氏です。その神林師匠が、久しぶりに東京で個展を開いているというので、ちょっと行ってきました。今回の個展は、目白の千種画廊です。鈴木三重吉の旧邸宅としても有名な画廊です。

この人は、日本中を駆け回っている売れっ子にもかかわらず、携帯電話を持っていない。今時にだよ! パソコンは持っているらしい。メアドは教えてもらっているが、電源を入れる事などないらしいから、メールを送ってもしかたがない。ホント、この時代に立派だよ。

それで時々こうやって、展覧会会場に出かけて行くわけです。元気な姿を確認しにネ。

私にとって、彫刻の師匠のみならず、神経質気味だった私に「人生、気楽に、おおらかに生きなきゃダメだ」と教えてもらった、生き方の師匠でもあります。この人を見習って、私も『ノーテンキであること』を心がけているのです。

着いたのは6時近く。もう会場を閉める間際でした。その後、神林さんとたまたま会場にいた彫刻家のS子さんと居酒屋へ。1年半ぶりに積もる話ができて満足です。

実は神林さん、若かりし頃は北アルプスを放浪していた山男でもあり、私に山の楽しさを教えてくれた人でもあります。私が最近バリエーションルート歩きに嵌っているという話をすると、「そうか、そうか。バリを歩かないと、山の本当の楽しさはわからないサ。」とニコニコ聞いていてくれました。

が・・・、突然険しい顔になり、「お前くらいの時が一番危ないんだ!」と。「山に慣れてきて、自信を持ち始めた時が一番危ない。くれぐれも『怖い』という気持ちを忘れるな。」と釘を刺されました。

うん・・・わかった。

09116_010

ネットなど一切やらない神林師匠から、「ネットでしっかり宣伝しておいてくれ」と命じられましたので・・・

神林 学 展

目白 千種画廊で絶賛開催中!!

※ 千種画廊での展示は終了しました

11月8日までだから、後2日しかないけどね・・・。

この人の作品は、眺めるだけよりも手にとってみた方が、素晴らしさがわかるはず。

とってもハートウォーミングな作品なんだ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

ニカニカ集会

09113_005

11月3日

M-Kさんが主催するニカニカ集会へ参加してきました。

M-KさんのHPに集まってくる丹沢バリエーションルート愛好者達の集まりです。

いやはや・・・楽しい集まりでした。

私は今まで、オフ会にはいっさい参加しないと決めていました。まあ、そんなに深い主義も無いのですが、素顔をさらすのもどうだかな・・・というくらいの理由で。

ですが、この道無き山中を歩き回る達人達がどんな人達なのか、とっても興味があったものですから。

いつも、それぞれのHPやblogで「なんてスゴイ連中だろう」と感心してみていた人達とお会いできて、握手ができて、お話を伺えて・・・とても楽しく有意義でした。そして、私がこの世界に入り込むキッカケとなった本。『誰も知らない丹沢』の著者、S-OKさんとお会いできた事も感激でした。

険しい尾根のヤブを掻き分け歩いている人、沢や滝をガシガシと登っている人、熊と格闘した人。会う前は、どんな恐ろしい男達だろうと想像していたのですが・・・。意外にもみんな優しそうで、気の良い人達ばかりで・・・。真の猛者ってこういう事なのかねぇ。

09113_008

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009/11/01

丸渕

相変わらず調子悪いです。体調はまあまあなんですけど、精神的に。

まあこれは、私の持病なので気にしないでください。まったくこの躁鬱症には二十歳くらいの時から悩まされてきた。それでも年を重ねると共にだいぶ良くなってきているんです。症状が軽くなってきている。(若いときに発症した躁鬱は、そういうものらしいよ) 今は、気持ちがどんよりとしたり、何もやる気が起きない程度です。

長い間こいつらと付き合っているから、自分でもどうすれば心が落ち着くかはわかっているんです。欝の時にはスポーツで汗を流したり、好きな趣味に集中するのが効果的。今の私の場合は、大好きな山歩きをするのが一番です。

ただ、残念な事に・・・行く気にならない。大好きな事なのに、行きたいという気持ちがわきあがらない。でも、無理してでも行きましょう。それが自分の精神安定のためですから。

1週間くらい前に、KAZESAYAGE(通販で買っている、丹沢Vルートの小冊子)5号が届きました。今号でM-K師匠が紹介しているのは『大タギリ~大タル丸』のルート。このKAZESAYAGEルートは全て歩く事にしている私ですが、今は全く行く気にならない。「だって、危険なルートなんでしょう?」てな感じです。

ただし、これは私のためには良かったかもしれない。だってこのルート、噂は聞いていますが、とっても危険な上級者向けのルートらしい。私の実力ではどうなの? というルートです。が、躁期の私なら「ウヒャ~」とか言いながら突入している事でしょう。危ない、危ない・・・。

さりとて他に行きたいルートもなし・・・。気持ちは萎え萎え状態だから、危なっかしいルートは嫌なんだ。かと言って表尾根を歩くくらいなら、家で本でも読んでるさ。

てな感じで、気分的に盛り上がらないけど、大山北尾根の、まだ歩いていない支尾根を歩いてみる事にしました。そしてついでに、最近M-K師匠のHPで話題になっている丸渕の見物でもしてこよう。M-K師匠も、この日はこの山域を歩くらしい事がHPにそれとなく掲示してあったので、もしかしたらお会いできるかなァ・・・なんて期待もあって。

ゴメンナサイ・・・前置きが長くなりすぎたようです・・・。

09111_003_2

11月1日(日)

朝7時半頃。 札掛のいつもの駐車場に車を入れる。 尾根の名前は知りませんが、大山北尾根のP752から西へ伸びている尾根を登ります。札掛から少し北へ行った場所が尾根の取り付き。さて、どんな尾根でしょうか・・・。

09111_007

ほらほら、そこそこワイルドな尾根です。2本足でやっとくらいの急斜面有り、痩せたコル有り。それでいて危険な箇所は無い。今の私にはピッタリだ。

取り付きから1時間弱で北尾根のP752に乗りました。ここから進路を南へ。北尾根を少し登り、標高800m付近で北東へ伸びる尾根に入ります。これは18号鉄塔が有る尾根。大月尾根と呼ばれているらしい。

この尾根もまた、なかなかワイルドです。落ち葉でフカフカになった急斜面をトットットッ・・・と駆け下りる。気持ち良い・・・。

09111_018

ほどなく18号鉄塔の下へ。ここは眺望がいいので、一休みする事にします。西には丹沢山と丹沢三峰。東には大山三峰。三峰に挟まれて気持ちがいいなァ。

なんだか気分も晴れてきました。やっぱり、好きな事をやって、汗を流すのが一番効くんだ。

そこで予定を変更です。ここから大月橋のあたりへ降りて、黒岩から丸渕まで沢道を歩いていこう。この道は、私の持っている丹沢ガイドブックにも『とても良いハイキングコース』と紹介されているのですが、数年前に径路崩壊で通行止めになっている道です。

そう。廃道を歩く事にちょっと嵌まっているんです。でも廃道歩きに危険は付き物。そこを歩いてみようと思ったという事は、気持ちがちょっと上向いてきた証拠。

09111_026

唐沢林道の大月橋の脇へ降り、少し歩いて黒岩入り口へ。入り口には通行できない旨の立看です。

よしよし。そうこなくっちゃ。

この道が、元ハイキングコースながらとてもワイルド。崩れた斜面を渡ったり、橋の流された唐沢川を裸足でジャブジャブ渡ったり。

09111_029

廃道の定番、腐った木橋もちゃんと有ります。先日の山神径路以来、腐った木橋はトラウマ的に怖いのです。が、ここは簡単に巻けるのでとっても安全!

途中までは径路跡を辿ってきたのですが、物見沢に入ってしばらくした所で径路跡を見失う。

09111_031

しかたなく沢の岩伝いに歩いていたのですが、ついにこんな場所で行き詰ります。

ええい!しかたない!! と、左岸の崖をよじ登ります。 なんとかトラバースできそうな斜面までよじ登り、上流へ向かってトラバースしていきます。

その時!

沢遊びをしている3人組を発見!!

絶対M-K師匠に違いない。 と、斜面を駆け下ります。

09111_032

そこが丸渕でした。そしてM-Kさん、AYさん、ミックスナッツさんの達人3人組でした。

感激です。ネットでいつも感心しながら読んでいた達人達が、今、目の前にいるんです。

ほんの少しの時間でしたが、一緒に水遊びをさせていただきました。

 

さて・・・12時15分。

残念ながら、今日は夕方から他の約束があったのです。もっといろいろ、お話を聞かせていただきたかった・・・と名残惜しみつつ帰途につきました。

でも・・・

久しぶりのVルート歩き。そしてM-K師匠達と出会えた。楽しかったァ。だいぶ心も落ち着きました。今、昨日や今朝と比べて、心のどんよりが晴れてきているのがわかります。

本当に有意義な山歩きだった・・・

 

蛇足

帰りの東名が事故で大渋滞。3時に戻るつもりが、結局5時になってしまいました。約束は、途中でTELしてキャンセルしてもらう事に。それはいいんだけどね・・・。それだったら、M-K師匠達ともっと遊んでいればよかった・・・。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009/10/26

なんだかなァ・・・

091011_017

結局日曜日も山へは行かなかった。朝起きたら小雨が降っていたせいだと思う。でもきっとそれだけじゃない。テンションが上がっている時には、多少の雨など気にしないもの。

その前の週だって山へは行っていない。モチベーションが下がっているんだ。

別に何があったわけではないけれど、毎年この季節になるとこんな感じ。

091011_006

私の山歩きは、毎年、猫の目草たちが咲き出す3月に始まり、竜脳菊が散り始める10月末には終わる。

寒いのが嫌いなんだ。そして野草が咲いていないとつまらないんだ。だから冬は海岸や街を歩く。山へは滅多に入らない。

でも今年は違うと思っていた。バリエーションルートを探求するという、新たな山の楽しみを見つけたから。今年は冬もガンガン歩くんだろうと思っていた。木々や薮が葉を落とす冬の方が、バリを歩くにはもってこいなのだもの。

それなのにモチベーションは下がる一方。

いつもそうだ。この季節になるときまってそうだ。1年で一番嫌いな季節・・・。

091011_059

森の中では亀甲白熊(キッコウハグマ)が咲いていたよ。こいつは山の花のラストバッター。花の季節が終わろうとしている。

チェッ・・・

つまらない季節になっちまった。

寒いのは大っ嫌いなんだ・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/10/20

バベルの塔にならなきゃいいけど・・・

091011_160

今日は押上へ行ってきました。新東京タワーの建設現場です。ちょっと、タワー絡みのお仕事をいただいたものですから。(アリガタイ・・・) それで、ちょっくら打ち合わせに。

真下から眺めると物凄い迫力です。『天にそびえ立つ』とは、この事か! というい感じ。

今、174mだって。係りの人の説明では「これで4分の1強、ってとこでしょうか。」 エ~!この4倍になるの!? 想像で2倍、3倍、4倍と積み上げてみる。 ウワァ~! 天空のかなたって感じだゼ・・・。

「完成すれば634mになりますから。」と係りの人。 634mと聞いてもあまりピンとこないけど・・・。 

山で考えると・・・。すると実感が湧いてくる。 ええッ! 丹沢で言うと、鐘ヶ岳よりも高いんだぜ!

石仏の並ぶ鐘ヶ岳の急坂を、1歩1歩天に近づく気持ちで登った事を思い出す。私に言わせりゃ、鐘ヶ岳の頂上なんて神々の領分だ。

それよりも高い塔を作ってしまうなんて・・・。なんて恐ろしい・・・。

バベルの塔

フとそんな言葉が頭に浮かんだ。

イヤイヤ・・・

頭をよぎった言葉を振り払う。

ちゃんと、無事に立ってもらわねば。せっかくいただいた、メシの種なんだ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«足が棒になった話