2020/02/10

鳥ノ胸山とその周辺

丹沢コンプリートを目指しながらも、まだ全く足を踏み入れてない山域もポツポツとあります。その一つが鳥ノ胸山の山域。
「そこは山梨だし、丹沢じゃないだろ。」とは言っていたが、やっぱりそれはへ理屈だ。道志川の南側は丹沢山地であることは間違いない。
寒くって沢やバリへのモチベーションが上がらない今日このごろ、のんびりと鳥ノ胸周辺を散策してみることにしました。

2020年2月9日

2029

先週はのんびりハイクのつもりが、とんだ冒険山行になってしまったが、今日こそはのんびりハイクに徹するつもりです。

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道志道の駅に車を停めて、9:20に出発。
山歩きとしてはとっても遅い出発です。のんびりハイクですから。無理して早起きはしなかった。

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道の駅を出て、鳥ノ胸山の道標に従って歩くこと15分。道路の行き止まりに巨大なダム。どうやらここが登山口のようです。

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道は明瞭な尾根道です。

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標高950mあたりから結構な急登になりますが、登山道ですから楽に歩くことができます。

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10:35 鳥ノ胸山頂に到着。
丹沢好きの人なら知ってると思うけど、「とりのむね」じゃないよ。「とんのむね」って読むんだってさ。
道志側から甲相国境尾根に登るときに、いつも横目で眺めていた山。ようやく山頂に立つことができました。

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振り返ると富士山ど~ん!
気持ちの良い眺めです。

さて、今度は南の尾根に向かいます。
このあたりの名のある山を一気に片付けてしまおう…って計画。

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アップダウンの少ないなだらかな尾根道を歩くこと30分ほどで雑木ノ頭に到着。知らなきゃそのまま通り過ぎてしまうような地味なピークです。
登山道の分岐点になっているらしく、公の道標が立っていますが山名板は無く、樹に巻き付けたテープにマジックで雑木ノ頭と書かれていた。
名前からして昔から地元で呼ばれている名前なのかな・・・などと疑ってしまう。ハイカーが勝手につけた名前なんじゃないか・・・なんて。ちょっとうがった考え方だろうか。わざわざ名前を付けるようなピークには思えなかったもので。

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雑木ノ頭から15分弱で平指山。ここもまた知らなきゃそのまま通り過ぎてしまう、地味なピーク。

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11:45 浦安峠に降り立ちました。

ここからは室久保林道を道志の湯方面に向かって歩きます。
そういえば、この林道は歩いた事があるなぁ…などと思いながら、また途中で昼食休憩をとったりしながらのんびりと・・・。

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横浜野外活動センターの跡地を通り過ぎてすぐ。越路林道が分岐しています。
この林道はまだ歩いた事がありませんので、ここに入ってみます。

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30分ほど歩くと恋路峠。もともとは越路峠だったのでしょうが、誰かが当て字で恋路にしたのでしょう。
が、ロマンチックな雰囲気は全く無いと言ってもよい。植林地の真っただ中にある薄暗い峠です。

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恋路峠で越路林道から離れ、東側の尾根に向かいます。検見ヶ丸という山も踏んでおこうという事で。
東の尾根に向かって、軽トラ1台分の道が付けられていました。それを辿ってみます。ちょっと遠回りになりましたが、楽々と稜線に上がることができました。

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稜線に乗って北に向かい、P910を越えるとこんな立派な林道が現れました。
稜線の上が林道になっています。ちょっとびっくり。

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あ!前方に猟師が。
どこで猟をしているのか聞くために声をかけると、逆にビックリされた。「いったいどこから来た」と。
猟師によると、ここは地元民しか知らない、地図に載っていない林道なのだそうだ。これからどこへ行くのかと尋ねられたので、検見ヶ丸に登ってから越路林道に降りると答えると、じゃあ、この林道をまっすぐ行った方が良い。検見ヶ丸を巻いて林道に降りるからと言われた。
「いや、検見ヶ丸の山頂に行ってみたいんです」と言うと、「行っても何もねェとこだよ。」と笑いながら、トランシーバーで他のハンターに連絡を取ってくれた。「それよりも菰釣に登ってみぃ。」とも言われる。

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検見ヶ丸山頂。
猟師が言っていた通り、何にもない山頂だった。三角点はあったけれど・・・。

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山頂にあった私製山名板。
う~ん・・・なんだかなぁ。ロマンチックな人なんだね、とは思うけど。
やっぱり、自然の中に個を主張するような物を残すって行為は好きになれない。さっきのマジックで書いた山名表示も含めてね。
まあ、ここはオイラも初めて訪れた山域で、なんだか他所のウチの庭って気がするんで、引っぺがすようなマネはしなかったけどね。

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検見ヶ丸山頂から北へ辿ると、次の鞍部で猟師が言っていた通り再び林道に降りた。
林道をテクテクと下っていると、また猟師に出会う。先ほどの猟師から連絡が来ていたらしく、今度はビックリされなかった。
「どこからきなすった。」と聞かれ、辿ってきたルートを話すと。「登山してても面白くなかったろうに。」と笑われる。「菰釣の方へ行きゃ良かったのに。」とまた言われた。どうやら、菰釣山はこの地元では自慢の山のようだ。

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越路林道に出たところに倒れた標柱。どうやらいま歩いてきたのは追越作業道と言う道らしい。裏には平成10年と書かれていたので、わりと古くからある林道だ。地図に載らない林道ってあるんだねェ・・・。

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越路林道で道志川まで下りてきましたが、最後にもう一つ。今度は秋葉山を目指します。秋葉山へ向かう尾根の末端は民家だったので、少し脇の斜面から尾根に上がります。

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本日、唯一と言っていいバリルート。
いい加減疲れが溜まってきた足には、こたえる急登です。

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14:30 秋葉山山頂。
名前からして、秋葉様のお社があるんじゃないかな・・・なんて想像していましたが、三角点以外は何もない。

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でも、見晴らしは良い山頂です。
富士山も良い感じ。

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秋葉山からは登山道を使って下山します。が、不明瞭な個所もあり、半分消えかかっている登山道。歩く人も少ないのでしょう。30分ほどで、道志川の観光農園と言う場所に降りてきました。

後は道志川沿いをテクテクと道の駅へ戻ります。

 

今日こそはのんびりと山歩きができました。
鳥ノ胸山の様子も少しはわかった。林道から覗いただけだけど、ナメの綺麗な沢もいくつもあった。
今後、この辺の沢も含めて色々なバリエーションが考えられそうだね。

 

 

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2020/02/04

大山三峰周辺

 

たぶん、気温に対する感覚が人とはだいぶ違うのだろうと思う。自分が『寒い寒い』と思っていても、大方の人は「今日はあまり寒くないね」などと言ったりする。その逆に皆が「暑くて死にそう」なんて言う日でも、割と平気だったりする。だからエアコンの室温設定には悩まされている。絶対に他の人達と合わないのだ。他人が設定したエアコンは夏は寒すぎ、冬も寒すぎ・・・1年中寒い思いをしている。暑さには強いが、極度の寒がり。適温がずれているのだ。

そんなわけだから、寒い冬場は山歩きのモチベーションも上がらないし、テンションも低い。低山の丹沢であろうと、寒くって寒くって。

しかし天気予報では日曜日はポカポカ陽気だというし、他にすることもないし、軽く山歩きでもしてくるか・・・と前日の夜になって決めた。

取り立てて考えていた計画も無く、ただ近場だという理由で三峰の周辺をブラブラとしてこようと決める。ヒルが嫌いなオイラとしては、今の時季しか近づけない山域でもあるし・・・。

ホントに軽い山歩きのつもりだったんだ。冒険をするつもりなんかサラサラ無い。なのに・・・やっぱり今日も結構な冒険になってしまった。アドレナリン出しまくりになってしまった。

なんでいつもこうなってしまうんだろう?

 

2020年2月2日

2022

谷太郎林道の終点、大小屋沢出合に車を停め、7:55に出発する。

まずは谷太郎沢沿いのハイキングコースを不動尻に向かって歩く。

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沢を横断する地点の橋は、ことごとく流されていた。去年の台風19号以来、再整備の手は入っていないようだ。でも、渇水期の今の時季なら苦労せず飛び石で渡ることができる。

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ああ、この道を歩くのも久しぶりだなぁ。ヒルが大好きな、落ち葉に埋もれジメジメとした登山道。安心して歩けるのは寒い時季だけだ。

50分ほどで不動尻に到着。谷太郎沢はここで大山沢と不動尻沢の二又に分かれる。
大山沢の奥にある白滝や湧水滝も気になるところではあるが、今日はそのまま登山道を進む。

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登山道は不動尻沢の右岸を三峰に向かって登って行く。
この沢は昔から不動尻沢と呼んでいる。(たぶん先輩にそう教わったのだ)ところが、『丹沢の谷200ルート』の中の地図には深沢と記されている。丹沢の沢ではよくあることだが、ここもまた名前が定まっていないのかもしれない。

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標高510mの二又までやってきた。登山道は右又の右岸沿いにつけられている。
今日はのんびり散歩のつもりだが、まさかずっと登山道歩きってわけにもいくまい。
と、左又へ入ってみることにする。沢靴ではなくスノーブーツを履いているのだが、沢靴でなくても歩けるはずだ。だいぶ以前に歩いた時の記憶でそう思った。

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ほどなく滝場になった。ナメ滝と釜が連なる。

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斜度は緩いから水流際を登って行けるかもしれない。が、その手前には深い釜がある。なんとかヘツれない事もない気もするが、なにせスノーブーツだ。岩へのグリップは今一つ。右岸の斜面を巻き巻きで進む。
が、その巻きがよろしくないのだ。沢床から3~5m上をトラバースするのだが、斜面がグズグズなのだ。これもまた台風19号の影響かもしれない。不安定で崩れやすい斜面のトラバースにえらく神経を使う。
まあ、万一足元が崩れて滑落しても命に関わる高さではないからと思って進むが、真冬に釜へドボンすることを考えると一歩一歩に緊張する。

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でも、なかなか良い渓相の沢だと思うよ。夏場にジャブジャブとウォーターウォーキングなんていいかもしれない。ヒルが嫌でなければね。

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650mの二又まで登ってきた。左には堰堤。右には滝が見える。
前は、左又を詰めたはずだ。テンションが高い時なら、「今度は右又を」なんて思うかもしれないが、生憎と今日はローテンションだ。それに、やっぱりスノーブーツで沢を歩くのは少し無理があるかもしれない。と、界尾根に上がることにする。

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岩混じりで急斜面のヤセ尾根だった。樹の根を掴みながら這い上がる。これもまた神経を使うし疲れるし・・・。

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700mを過ぎたあたりから、ようやく植林の広尾根になった。急斜面には違いないが、精神的には楽になる。とにかく黙々と登ればよいのだから。

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P865で登山道に飛び出すが、そのまま乗越して北西の尾根を唐沢へ向かって下降する。
まだ入ったことのない杉ノ沢を覗いてみようと思ったんだ。
P865から20分ほどで唐沢へ降り立った。

唐沢を少し下ればすぐに杉ノ沢だ。

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杉ノ沢出合で一息入れながら考える。少しだけこの沢を歩いてみよう。沢靴ではないし、無理はしない。行けるところまで行って、適当な尾根に逃げよう。

 

出合から遡りながら、穏やかで長閑な沢だなぁ・・・と思った。

それが逆に不気味だ。三峰に突き上げている沢が穏やかのまま終わるはずがない。下流が穏やかな分、上流へ行けば行くほど厳しくなるに違いない。

早いうちに尾根に上がった方がいいかな。

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ほどなく二又にさしかかった。目の前には、取り付きやすそうな界尾根。よく確かめもせず、680mの二又だろうと思った。ということは、三峰山頂へと続く界尾根だ。よし、ここを登ろう。

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少し登ると、やせた岩尾根になってきた。

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尾根の真ん中に大岩。両側とも切れ落ちているから回り込むことはできない。幸い樹が生えているから、根を掴みながら這い上がる。

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750m付近でキレットにぶつかる。キレットの向こうは5m程の垂直の岩壁。
岩壁の右手に樹が1列に生えている。そこなら登れるか?慎重にルートを確認する。ステップとホールドが途切れないことを目視で確認してから取り付いた。
なんとか這い上がれた。

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ホッとしたのも束の間。すぐに次のキレット。今度は3m程だが、また垂直の岩壁だ。
真ん中に垂れている樹の根がホールドになりそうだがステップが無い。
樹の根に足を引っ掛けながら、腕力頼みで這い上がった。
冷や汗ものだった。

這い上がってやれやれと思ったところで、なんかおかしいと気が付く。
ここで初めてGPSを確認する。
ああ・・・勘違いしていた。二又界尾根を三峰山頂へ向かって登っていると思っていたが、その1本手前の尾根を登っていた。
まあ、初めから現地判断でルートを決めるつもりだったのだから、コースアウトしたわけではない。この尾根を登ってもいいのだ。
だけど不安なのは、この尾根を歩いたという記録も話も聞いたことが無いってところだ。二又界尾根はAYさんが歩いた事があることは知っていた。あっちだって厳しい尾根だろうが、少なくともAYさんが歩いて稜線までは繋がっている事は証明している。こっちは稜線まで繋がっている保証はないのだ。この先に通過できないキレットがあるかもしれない。

しかし、崖を二つ這い上がってきたんだ。このまま先へ進むしかない。
もうキレットは出ないでくれよと願いながら進むが・・・。

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マジかぁ・・・
この岩はなんとか上れるだろうが、その向こうがキレットになっているような気がする。ここを上がっていいのか?と考えたが、進むか戻るかの二択しかない。戻るのもまた地獄だ。とにかく登って様子を見る。

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やっぱりキレットになっていたが、何とかキレットの底には降りられた。対岸の岩には都合よく樹が這っているから、突破できそうな気がする。
しかし、こいつが一番しんどかった。
クライミング的にはなんとか守備範囲で、オイラの技量でも登れると踏んだから取り付いたのだが、「ここを登った先はどうなってるんだ・・・。」という不安で押しつぶされそうだった。

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不安は的中。やっぱりまだあった。
でも、キレットの向こう側は広尾根になっている。こいつを通過すれば。
そうとなりゃ、途端に元気が出てくる。慎重にルートを確かめながら突破。

岩稜ヤセ尾根地帯を突破して広尾根に乗った。GPSを確認したら稜線まで50m。これだけ尾根が広ければ、もう大丈夫だと思う。ひどい急斜面だったが天国のような斜面に思えた。

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12:20 稜線の登山道に飛び出す。さすがに座り込んでしまった。尾根に取り付いたのが11:40だから、たった40分間の尾根登りだったが、へとへとに疲れてしまった。
いやはや、ヤバイ尾根だった。標高750mから820mの間で4つのキレットがあった。
もしこれが、厳しい尾根であることを承知の上でチャレンジし突破してきたのなら、達成感と満足感に包まれるのだろうが、そうじゃない。のんびりと歩くつもりだったのに、こんなことになってしまったのは、自分の認識力の甘さだ。つまり『山歩き力』の無さだ。この山域の尾根がヤバいことは知っていたはず。「もしかしたら危険尾根かも」という事は十分予測できたはず・・・そんな自分に対する失敗感と嫌悪感に包まれる。

帰りはもう冒険はご免だ。勝手知ったる境界尾根か宝尾根で帰ろう。

七沢山まで登って、結局、宝尾根で下山することにした。境界尾根よりも若干楽かな・・・なんて思ったもので。気持ちの問題だけど。

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宝尾根だって上部の方は厳しいヤセ尾根である事には違いないけれど、さっきの尾根に比べたらなんて素敵な尾根なんだろう。

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P777までくれば、もう厳しい場面はない。後は今日のテーマだった『のんびり』で歩いて降りるだけ。

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標高620m付近で本尾根からそれ、右の支尾根に入り、車を停めた大小屋沢出合を目指す。

この支尾根は、かつてM-K師匠達と登ってきたことがある。仕事道が付いていて楽に歩けるつもりだったのだが、かすかな痕跡を残して仕事道はなくなっていた。ほんの数年前のことなのに、人があまり歩かない仕事道は消えるのも早い。

標高460m付近で尾根からそれ、右手の斜面を下る。尾根だか何だかわからぬような斜面を降り、大小屋沢出合を目指す。
このまま尾根筋を直進すると、谷太郎川の管理釣り場に降りてしまう。釣り人がいる川を渡渉して怒られたという話も聞いたことがあるから、要注意だ。

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14:30 大小屋沢出合。駐車場の目の前にぴったり下降。

お疲れさまでした。
・・・ホントに疲れた・・・。

今まで、丹沢の数々の薮尾根を歩いてきたが、その中でも飛びぬけてヤバイ尾根だった。
一般的には沢よりも尾根の方が安全と言えるかもしれないが、ボロボロで脆い地質の丹沢の場合、危険な尾根も少なくないのだ。そのことは知っていたはずだった。特に大山三峰の周辺は上部に行けば行くほど沢も尾根もボロボロになる。そのことも知っていたはずだった。それなのに「尾根に上がれば安全」と軽く考えてしまった。あまりにもリスク予知の感覚が鈍り過ぎていた。
ボーっと歩いてんじゃねェヨ!

でもね。こんな超A級の危険尾根を見つけたってことに対しては、ちょっとした満足感もある。
スリルに満ちた冒険が大好きって方は、チャレンジしてみてください。
オイラは二度と行かないけどね・・・。そういうの好きじゃないんで。
好きじゃないのに、いつもこうなってしまうのは何故?

 

 

 

 

 

 

 

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2020/01/14

尊仏様へ今年もお参り

2020年1月13日

今年も塔ノ岳の尊仏様へお参りに行った方が良いのだろうな・・・。
年明けから、そのことが気がかりだった。


若い頃はそんなことは一切なかったのだが、年を取るとともにゲン担ぎを気にするようになってきた。神仏に願をかけて、事がうまくいったりすると、お礼参りは必ずするようにしている。
人間って年を取ると、神仏にすがるようになってくるんだ。
なんだろうね・・・。もう、この年になると、いくら努力したって才能が伸びるなんてことは期待できない。「頑張ったら、頑張った分だけ上にあがれる。自分の限界を超えろ。」なんて言えるのは、伸びしろをたっぷり持っている若いうちだけ。自分の実力の範囲でやるだけやったら、もう後は神頼みしかないのだ。最近とみにそう思う。

思い返せば昨年は良い年だった。あ・・・身内に不幸があったから「いい年だった」なんて言うといけないかもしれないが、仕事面では今までにないくらい好調な年だった。自分もそれなりに頑張りはしたが、神様のご加護のおかけだ。そう信じたい。そう信じる方が気が楽なのだ。
昨年は、年頭に恒例の大山様へのお参りに加え、塔ノ岳の尊仏様へもお参りをした。やっぱり今年も行かねばなるまい。

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バカ尾根を黙々と登る。
奥野幸道氏の丹沢今昔には『大倉尾根が南口』と書かれているから、古式にのっとりちゃんと参道を往復しようと思ったわけだ。
ただし、古の参道は塔の山頂は通らず、金冷シから不動の水場を通り尊仏岩へ至るトラバース径路があったそうだ。
今はそんなトラバース径路は跡形もない。以前、イガイガさんがチャレンジしている記事も読んだことはあるが、鍋割沢源頭部の崩壊地をトラバースするのは、その記事を読んだだけでも危険極まりないことがわかる。イガイガさんだからなせる事だ。
オイラは素直に山頂経由で向かうことにする。

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塔の山頂へ到着。大倉から2時間50分もかかってしまった。
年々遅くなる・・・。情けないが、現実は現実。体力が落ちてきていることは認めなくてはならない。バリエーションで遊ぶなら、なおさらのこと。自分の体力を過信することが事故につながるのだから。

山頂で水を飲んで呼吸を整えたら、北側の斜面へ向かう。

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南斜面と北斜面ではこんなにも違うものかとビックリする。
うっすらと雪の付いた斜面はガチガチに凍り付いている。慌ててチェーンスパイクを履く。急斜面を降りた場所にある尊仏岩へは、スパイクかアイゼンが無いと無理な感じだった。

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1年振りの尊仏様。相変わらず、人知れぬ場所にひっそりとたたずんでおられた。
二礼二拍手一礼でお参りする。それが正しい参拝のしかたかどうかはわからないが・・・。失礼に当たるかと手袋を外したが、ほんの数十秒のお参りの間だけで手が凍傷になるかと思うくらい凍てついた。
それくらい寒い。南斜面のバカ尾根は、あんなに暖かだったのに・・・。これだから山は油断ならないし、侮ってはいけない。
本当は、玄倉から登ってくる西口参道の事で引っかかってる事があるので、その検証にこの後行こうと思っていた。
が、こう寒くっちゃ無理だ。寒いというより冷たすぎて痛い。
オイラ、寒いのが極端に苦手なんだ・・・。
今日は帰る。

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再び塔の山頂へ戻って、富士山を眺めながらおにぎりを食べる。
日が当たる山頂はポカポカとして気持ちが良いが、風が冷たくてあまり長居はできない。
さあ、またバカ尾根を下って帰ろう。

なにはともあれ、気がかりだった尊仏様へのお参りも済ませたし。
今年も良い年になりそうな気がするなぁ・・・。

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2020/01/04

新春恒例大山参り~今年は檜沢から~

1月3日は大山様へ初詣へ行くことにしています。
いつの頃からか、毎年恒例の行事になっています。
そして、毎年違うルートで大山山頂へ登ることにしています。
これまたいつのころからか、自分で決めたルールです。

今年はどこから登ろうか・・・。
去年、地獄沢から登ったので、今年はカンスコロバシ沢か檜沢だな。
そこまでは決めていましたが、どっちにするか迷っていました。
どちらの沢も入ったことは無いので、詳しい様子はわからない。
知っている違いと言えば、カンスコロバシには水流があるが、檜沢は涸れ沢であるという事ぐらい。
先輩たちのレポを読む限りでは、どちらもそれほど難しい沢というイメージは無い。
ただ、侮ってはいけない。先だっての台風で、沢の様子は一変している。滝の様子が変わっていたり、巻き道が崩れていたり。そのことは先日遡行した間子小屋沢で実感した。

その間子小屋沢の帰りに、AYさんに「カンスコロバシか檜沢か」という話をしたと思う。その数日後にAYさんが檜沢を遡行してblogにupした。
それを読んで、今年は檜沢にしようと思った。
もちろんAYさんとオイラとじゃスキルの違いがあるから、AYさんが簡単に登っているからと言ってオイラにも簡単だとは限らない。
でも、これはAYさんからのメッセージだ。実際、AYさんにそのつもりがあったかどうかはわからないが、オイラはそう受け取った。

新年早々だもの、のんびりと歩くに越したことはないサ。

2020年1月3日

2013

7時半に秦野駅に降り立つと、ヤビツ峠行きのバス停には長蛇の列ができていた。
7:44始発の10分前に臨時便が出るという。最後尾近くに並んでいたオイラは当然乗れないだろうと思っていた。が、係員が「もう乗る人はいませんかぁ。」の呼びかけにも、他に誰も乗りそうになかったので、後ろから「乗りま~す」といって最後に乗り込んだ。

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8:15 ヤビツ峠に到着。
ヤビツ峠はもうすでに大勢の人でごった返している。駐車場もいっぱいで、路上まで車が溢れていた。

ここから門戸口まではいつも沢沿いの登山道を歩くのだが、今日は県道を下る。

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県道が門戸口の真南付近に差し掛かった地点で、県道からはなれ、カーブミラーの向こうの斜面を下る。
これは先日知った、AYさん推奨の近道だ。薮斜面を下るのかと思っていたが、ちゃんと仕事道が付いていてい歩きやすい。
ヤビツ峠から13分で門戸口に着いてしまった。なるほど、このルートは早い。

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門戸口から再び県道を下ること8分。目指す檜沢に到着。
左岸から堰堤を二つ越えて入渓する。よく見れば石積堰堤だ。

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少し登るとまた石積堰堤。よく観察したら、セメントで固めた石積だった。

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時々岩盤が出ては来るが、緩やかなゴーロの沢だ。

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標高730m付近でまた石積堰堤。
今度はセメントも使っていない。積み方もきれいだ。

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標高750m付近。ようやく出てきた棚。4mくらい。

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770m。またまた石積堰堤。5m程の高さがある、立派な石積だ。

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堰堤の下左岸に流れ込む枝沢を覗くと、奥に可愛い石積がある。

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ひたすらゴーロを登る。

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標高865mで二又を右に入ると、岩棚登りの様相になってきた。

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取り付く前に、ちゃんとルートを見極めさえすれば簡単に登れるが、ルートを誤れば・・・。そんな棚がいくつか続く。
そんなほどよい緊張感のあるアスレチックも、また楽しい。

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標高920mでまたまた石積堰堤。これまた趣のある石積だ。
この沢は石積堰堤の沢だった。こんなに石積堰堤が多い沢は滅多に無い。堰堤博士のT.Iさんが生きていたら、さぞ喜んでくれただろう。
そんな事を考えたら、なんだか切なくなってしまった。

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標高970m二又。
AYさんによると、ここは右又をまっすぐ進めば25丁目道標の地点で登山道に登りつめる。
が、今日は左又へ進むことにする。
きっと今日の登山道は大賑わいだ。登山道から丸見えの最後の詰め斜面を、衆人環視の中でヒーコラヒーコラと登るのかと思うとゾッとしたんだ。こう見えても、けっこうシャイなんだ。

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左又は泥と岩の傾斜のキツイ沢だった。足元は脆く柔らかい泥、頼りの岩は不安定で崩れやすく、けっこうギリギリだった。

100mほど登った地点で、前方に沢の終わりが見えた。最後は見るからにグズグズの泥の急斜面だ。早めに左手の尾根に逃げる。

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尾根に乗って考えた。おかしい。今登ってきた沢は、大山の直下まで続いているはず。どうも腑に落ちない。

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少し進むと左手に沢型が現れた。
ここで改めて地形図を眺めながら頭をひねる。
どうやら地形図を読み間違えていたようだ。間違えたと言うより、読めなかった。等高線が複雑かつ曖昧で、尾根と谷を判別しがたい描き方なのだ。実際にもそういう地形だった。
大山直下まで沢を詰めるのだったら、だいぶ下の865m二又で左に入らなければいけなかったのだ。

さて。当初の予定通り、ここから再び沢を詰めるか?
もう、沢と言うより泥溝だ。沢床はズボズボで歩くのに苦労しそうなことが見てわかる。
もういいや。沢を横断して、諸戸尾根に上がることにした。

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草原と低木の地帯で諸戸尾根に乗った。山頂まであと100mの地点。

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振り返れば、ニノ塔、三ノ塔の向こうに見事な富士の姿。登ってきてよかったぁ~と思う瞬間。

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保護柵の扉を開けて、山頂直下のお中道に出る。
今はネットだけれど、昔は錆びた金網で、開けづらい扉だったなぁ・・・と思い出す。
そういえば、今はみんな『諸戸尾根』と呼ぶけれど、以前は『金毘羅尾根』って呼んでたよなあ。

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11:35 大山山頂。
ここからは、毎年恒例の行事をこなします。
まずは奥宮に参拝。
参拝を済ませたら、人でごった返す山頂を後にして下社へ向かいます。

表参道を下って、途中からは少々遠回りですが、人が少ないかごや道へ入ります。
かごや道を下るのは初めてですが、時間的にもそんなたいして変わらないかも。人が少ない分こっちの方が歩きやすい。

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12:25 下社に到着。
まずは参拝をして。去年のお札をお返しし、新たなお札を頂戴して。
これで今年も任務終了しました。

さて。
下山ルート。
今年は往路が短めでしたから、帰路は頑張って鶴巻温泉まで歩くことにします。

下社から水平経路で蓑毛越に出て、後はひたすら大山南陵を下ります。

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高取山の登り返しってこんなにキツかったっけ・・・。
そういえば、ここを歩くたびに同じことを思っている。
でも、いい加減疲れが溜まってきた身体には本当にこたえるんだ、ここの登りは。

高取山、念仏山と通過して、善波峠で左折する。

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このハイキングコースを歩くのは10年振りくらい。
気持ちの良いプロムナードだけれど・・・もうヘロヘロ状態です。

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16:30 
下社から3時間45分かかって鶴巻温泉駅に到着しました。

 

今年も無事に大山参りを済ませることができました。
檜沢。水流もないし、滝も無いし、沢が好きな人には向かないかもしれない。でも、大山への登路としてはなかなか面白いルートではないだろうか。楽しく歩くことができました。

 

最後になりましたが。
皆さま。本年もまたよろしくお願いいたします。
今年もまた楽しい山歩きができますように・・・。

 

 

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2020/01/01

2020年元旦

あけましておめでとうございます。

2011-1

今年の初日の出。
厚い雲に覆われて、日の出を見ることはできませんでした。
でも、20分辛抱して待っていたら、雲の切れ目から『天使の梯子」。
ああ・・・こんな年明けも、またイイね。
今年もまた、気持ちよく新年を迎えることができました。

2011-2

西側の丹沢方面に目を向けると。
こっちもまたいい空だ。

皆さま
本年もよろしくお願いします!

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